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明治大学広報
第585号(2007年7月1日発行)
就任所感
二足歩行へと進化した
明治大学の情報関連機構

情報基盤本部長 阪井 和男
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 2007年4月、明治大学情報基盤本部が設置されました。この本部は、情報科学センターを改組・再編したものが母体となっています。これをもって、情報科学センターの歴史に幕が下ろされ、明治大学の情報関連機構は教育の情報化推進本部との二本立て体制となりました。この必然性を特筆すべき二度の環境変化を取り上げてみてみましょう。

 第1は、1995年頃のインターネット商用化です。これによって従来研究目的であったインターネットが広く社会に開放され急速に普及し始めました。明治大学ではこれに先駆けて地区間ネットワークの敷設と運用のための組織として総合情報システム協議会を設置し、情報科学センターがネットワークの運用管理を行うようになりました。

 2つ目は、2000年頃を境とする情報の通常化への動きです。この直前にITバブル崩壊がありましたが、カルロタ・ペレスによるとこれは情報基盤の整備が一段落したことを意味するといいます。つまり、導入期から展開期への転換点だったというわけです。実際、明治大学においてもプレゼンテーション設備の一般教室への普及やOh-o! Meijiシステムによる教育利用が本格化し始めたのがちょうどこの頃でした。

 本格的に情報の通常化へと向かう展開期を迎えて、情報基盤そのものの意味づけが変わってきますから、大学における情報機構にも次のような新しい対応(1)教育での本格利用を推進すること(2)展開期にふさわしい情報基盤を構想し先行して整備すること(3)信頼性の高い情報基盤として運用すること─が求められるようになります。明治大学の情報機構は、二つの本部体制をとることによって、(1)を教育の情報化推進本部が担い、(2)と(3)は情報基盤本部が担って、それぞれが二本足のように独立しつつも互いに協調しつつ二足歩行することを目指しています。

(法学部教授)


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