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明治大学広報
第585号(2007年7月1日発行)
本棚
「電気学会大学講座 電動機制御工学
 −可変速ドライブの基礎−」
松瀬 貢規 著、電気学会 3,000円 
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 温暖化防止に関する京都議定書が発効したことにより、エネルギーの有効利用や省エネルギーへの関心が高まり、それらに関する技術的進展と普及が世界的に求められている。現在、電力の需要が世界的規模で増大しているが、主な消費は電動機駆動用であり、我が国では約70%がこれに使われている。もし電動機効率が1%改善されると、50万kW級発電機1.3基分の電力節減が達成できると言われている。

 ゆえに電動機および制御技術、パワーエレクトロニクスを駆使する可変速ドライブシステムは、今後のエネルギーの将来を考えるとき重要な学問・技術として位置づけられる。しかし電動機には各種あり、その動作原理を理解した上で各種技術を適用する必要がある。本書では、従来パワーエレクトロニクスの一分野としてとらえられていた電動機制御の内容が増大し、その重要性が高まったことから、電動機制御を電気機器とパワーエレクトロニクスとの学際領域をカバーする独立した学問分野としてとらえている。幅広い内容をカバーし、基礎的内容を中心に具体的例題を多く盛り込んだ大学、高専の学生や技術者向けの一冊である。

三木一郎 理工学部教授
(著者は同学部教授)



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