明治大学は４月２３日、フォートヘア大学（南アフリカ共和国）と大学間協力協定を締結、アフリカでは初となる協定校が誕生した。また、７月１０日には台湾の台北大学とも協定を結び、明大の協定校は学部間協力協定締結校も含め、２０の国・地域、５７大学となった。

　フォートヘア大学との大学間協力協定の締結は、昨年８月８日、南アフリカ共和国ングバネ駐日特命全権大使、同国大使館リンゲラ参事官ならびにシュワルツ学長が明大を表敬訪問したことが機会となり協議が進められ、このほど同協定書に納谷廣美、シュワルツ両学長ならびに関係者が署名し、協定成立の運びとなった。

　協定内容は、学術・学生交流を中心とした幅広いもの。明大では図書館に「アフリカ文庫」を設置しているなど、すでにアフリカ研究が進められていることからも、今回の協定締結により、同大がアフリカにおける活発な交流拠点となることが大いに期待される。

　フォートヘア大学は１９１６年に設立され、学生数約８５００人、教員数約２５０人の総合大学であるとともに、南アフリカ共和国で最も歴史のある黒人系大学。学生はアフリカ全土からやってきており、近隣諸国の大統領をはじめ、著名な卒業生を多数輩出している。特にネルソン・マンデラ氏（前南アフリカ共和国大統領・黒人解放運動指導者）やオリバー・タンボ氏（黒人解放運動指導者）は有名。また、同大は南アフリカ共和国において非人種差別主義（non-racism）を長年の伝統としている国際的な大学である。


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