第586号(2007年8月1日発行)
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大学で生涯の出会いをする。大学時代にはさまざまな出会いがあるはずだが、それからの人生の道を決定づけるような出会いをする人も多いはずである。
友人との出会い、なかには人生での伴侶に出会った方もいるだろう。また出会いの相手は学問であり、書物である。それは最先端の考えであったり、古典であったりもする。それまでには気づきもしなかったユニークな考え方や、留学や旅行、留学生との交流を通じた異文化との出会いかもしれない。
多感で行動的で自由な時代での経験は、大学のキャンパスという場所に限定されるわけでもなく、出会いとは偶然的な要素が多いともいえる。それでも、大学という場は、信じられないほど多様な出会いを提供してきた。
現在の大学は、生涯学習などの拡大により卒業生にも、また地域連携により地域の方々にも、多くの出会いの場を提供できるようになってきている。ユニバーサルアクセスが求められているなかで、誰もが気軽に、そして決意を込めた時に立ち寄れるように、大学は一層開かれていかなければならない。
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