10月7日、第41回少林寺拳法全日本学生大会で男女初段の部・優秀賞(2位)を獲得した河野仁志・山中唯組。二人とも一般入部で、高校までは普通の生徒だったが、わずか1年半でこの結果。その背景には飽くなき向上心があった。 「得られるものは得られる時にやる」(山中)。自分たちが描く理想の演武を目指すために、OB・OGから技術指導を積極的に受ける。その中で、「直せない自分が悔しい」(河野)と、己に厳しく練習に励んだ日々。二人の間でも細かい部分を指摘し、調整し合う。大会が近づくにつれ、技術を高めるだけではなく、精神的にも強くなっていた。 全日本の舞台でも臆(おく)することなく演武を披露。「大会ではいつも緊張でうまくいかないが、今回は出し切れた」(河野)。納得のいく演武をしたことが、一番の収穫。 満面の笑みを浮かべながら持っている表彰状。これは努力の証として、彼らの中で残るだろう。今後も向上心を持ち続けて稽古に励む。 こうの・ひとし 政経2、一宮西高出、166cm。70kg やまなか・ゆい 商2、江東商高出、156cm 明大スポーツWEB 前のページに戻る