第595号(2008年5月1日発行)
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GP再考。GPとは文部科学省のグッドプラクティスのことであり、質の高い大学教育プログラムが採択される。明治大学は昨年度10件が採択され、その件数はトップクラスである。
しかし、採択は教育プログラムに弾みをつける手段であり、目的であってはならない。あくまで、教育サービスの質の向上が目的であり、GP以外の通常の教育サービスも重要である。
GPの効果としては、教育サービスの質の向上以外にも、FD(ファカルティ・ディベロップメント)効果が期待できる。通常の教育は学部単位であるが、GPへ申請するプログラムは学部間、教職員間の壁を越え、大学が一体となって組織的に作り出していくものである。先人たちが考えついた取組を皆で継承し、それを進化・発展させ、効果が認められたものだけが採択に至る。
それはまるで1つのラグビーボールを皆でつなぎ、ゴールまで運んでいく作業と似ている。ラグビーにおける明治魂が教職員の精神に受け継がれ、それがGP採択件数の多さにつながったと感じてしまうのは私だけであろうか。
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