第596号(2008年6月1日発行)
2007年度私大経常費補助金
明大への交付額は約38億円 |
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日本私立学校振興・共済事業団は、2007年度の私立大学等経常費補助金の交付状況を発表し、明大への交付額は前年度比2億2899万6000円減の38億759万7000円だった。
私立大学等経常費補助金は、(1)私立大学等(大学・短期大学・高等専門学校)の教育研究条件の維持向上 (2)学生の修学上の経済的負担の軽減 (3)学校法人の経営の健全性向上に資するため、私立大学等の教育・研究に係る経常的経費に対して、その2分の1以内が学校法人に交付される。
この経常費補助金は、各私立大学等における教職員数や学生数等の状況に応じて傾斜配分される「一般補助」と、教育研究に関する特色ある取組に応じて配分される「特別補助」がある。
2007年度の経常費補助金の交付総額は前年度比1.0%減の3280億5000万円で、06年7月に国の「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」に示された今後5年間にわたる毎年1%ずつの減額方針に基づいている。このうち一般補助は2167億7900万円、特別補助は1112億7100万円で、補助金総額に占める特別補助の割合は33.9%(前年度32・8%)。大学等の規模が反映される一般補助が減り、教育研究活動の成果である特別補助が年々増額となっている。
交付を受けた大学は526校(前年度518校)で、補助金総額は、3002億7160万9000円(前年度比0.2%減)。交付額を大学1校あたりに換算すると5億7085万9000円(前年度比1.7%減)で、学生1人あたり16万8000円(前年度同)となる。
明大への補助金38億759万7000円のうち、一般補助が20億5732万6000円(前年度比5億1478万7000円減)、特別補助は17億5027万1000円(前年度比2億2899万6000円増)だった。特別補助は国の予算額に対する圧縮率(配分率)が高かったために増額となったが、一般補助は07年度教員・学生に係る補助単価の減額改定があったことと、教育研究経費に係る傾斜配分率の変更により配分額が減ったため、全体として減額となった。
経常費補助金という国からの財政支援を受けているため、大学には社会的要請に応える個性的で特色ある教育・研究の充実に向けたより一層の経営努力が求められ、明大においてもその推進を図ることが重要である。
2007年度私立大学経常費補助金上位20校 単位:千円 |
順位 |
大学名 |
補助金総額 |
1 |
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日本大 |
11,902,531 |
(4,076,367) |
2 |
※ |
早稲田大 |
9,311,856 |
(3,885,387) |
3 |
|
慶應義塾大 |
8,733,790 |
(2,543,902) |
4 |
|
東海大 |
5,943,977 |
(1,441,119) |
5 |
|
近畿大 |
5,257,581 |
(1,882,708) |
6 |
※ |
立命館大 |
5,162,363 |
(2,388,030) |
7 |
|
北里大 |
4,107,682 |
(1,187,535) |
8 |
|
昭和大 |
4,072,292 |
(901,895) |
9 |
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順天堂大 |
3,968,866 |
(1,311,996) |
10 |
※ |
明治大 |
3,807,597 |
(1,750,271) |
11 |
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福岡大 |
3,685,946 |
(959,115) |
12 |
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東京慈恵会医大 |
3,326,009 |
(490,914) |
13 |
※ |
東京理科大 |
3,244,058 |
(1,398,642) |
14 |
|
東京女子医大 |
3,141,659 |
(685,649) |
15 |
※ |
中央大 |
3,085,680 |
(1,632,765) |
16 |
※ |
同志社大 |
3,045,969 |
(1,638,266) |
17 |
※ |
関西大 |
2,946,290 |
(1,623,140) |
18 |
※ |
法政大 |
2,806,924 |
(1,518,360) |
19 |
※ |
関西学院大 |
2,713,326 |
(1,347,132) |
20 |
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久留米大 |
2,661,489 |
(1,046,073) |
注1 カッコ内は特別補助金額で内数 注2 ※印は医歯学部のない大学
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