第596号(2008年6月1日発行)
就任所感
学生一人ひとりの教育を大切に
副学長(教務担当)・教務部長 伊藤 光 |
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このたび、教務担当副学長、教務部長(兼務)を学長よりご指名を頂きました。その任務の広範さと責任の重さをひしひしと感じている毎日です。3月までは生田キャンパスにある理工学部機械工学科で主に空気の流れを対象とした流体力学、飛行力学を講義し、大学院生や学部学生と「飛行するもの」に関する研究に携わっていました。しかし就任後、その生活が一変しました。駿河台、和泉、生田の3キャンパス9学部に学ぶ3万人に及ぶ学生に、より良い勉学環境を作り上げていかなければなりません。その教務全般、入試関連業務、さらに多数の会議体への対応など想像以上の忙しさを実感しています。
その上に今年度より長年の二部教務部長制度が廃止されたため、いまそれに代わる副教務部長制度を立ち上げたところです。これからは学長が掲げている「トップスクール」への道を突き進むために、この4年間に築き上げられてきた教学諸制度に磨きを掛けていかなければなりません。教育の質が真に保証された多くの学生を社会に輩出していきたいと思います。その一人ひとりの学生にいかに向かい合っていくのか、どのようにしたら丁寧な教育が施されるのか、3万人の学生を擁する本学にとって常に重要な課題です。その課題に向かうために、例えば各キャンパスに出向くなどして、教育現場の実状を体感しながら、必要な施策を立ち上げていく所存です。教育は現場にあり、そこが基本だと考えているからです。
私事で恐縮ですが、学生時代の恩師から「母校明治大学のために尽くしなさい」と遺された言葉が、深い思いとして蘇ってきます。校歌の一節「刻苦研鑽他念なき、我等に燃ゆる希望あり」を心に刻みながら、日々の任務に力を尽くしてまいりますので、お力添えをよろしくお願い申し上げます。
(理工学部教授)
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