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明治大学広報
第596号(2008年6月1日発行)
就任所感
正課外「教育」への転換
副学長(学務担当)・学生部長  松橋 公治
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 二期目に入った納谷廣美学長の下で、副学長8人体制が動き出しました。その学務担当(学生部長兼務)として指名され、身の引き締まる思いでこの1カ月余りを過ごしてきました。何よりもまず、学生生活支援の側面において納谷学長を補佐して、学長が掲げるビジョンの総仕上げに貢献することが私に課せられた使命であると認識しています。

 それと同時に、学生部長としての重責がのしかかっています。学生部へは6年ぶりの復帰です。学生生活をめぐる状況は、学内「正常化」に奔走したかつてと比較すると、激変と言えるほどの変貌ぶりです。「浦島太郎」状態にならぬように日々これ学習に努め、できればその変化を先取りできるようにしたいと思っています。

 大学全入時代を迎えて私立大学間の競争が激化する中で、学生サービスの充実とその明治らしい創造が問われています。正課外活動の支援充実はもちろんのこと、社会性、共同参画意識の低下など学生の変化に対応して自立した社会人を育成する、まさに正課外「教育」へと質的に転換することが重要になっています。

 幸いにも、柳沢敏勝前学生部長の下で、学生生活支援の本務に立ち返るとともに、その方向で「体験型正課外教育(M─Navi)プログラム」(2007年度文科省学生支援GP採択)の推進など、新たな試みが動き出しています。このプログラムの一層の充実と、その下で動き始めたボランティアセンターを機能させる必要があります。それとともに、今や私立大学ではスタンダード化しているスチューデントセンターの創造とその具体化、学生用(留学生含む)宿舎の確保、学生相談室の態勢整備と充実、学生スポーツ支援強化策などの積み残しの課題も解決していかなければなりません。一方で、昨年の應援團をめぐる問題が示すように、時代に即応した伝統の新たな創造という、古くて新しい課題があることも心に深く刻んで臨みたいと考えています。

(文学部教授)


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