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明治大学広報
第596号(2008年6月1日発行)
就任所感
和泉キャンパスの再生
副学長(和泉キャンパス担当)  山泉 進
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 学長・3部長体制から学長・副学長体制へと教学の執行体制が変わったことにとまどいを持つ人も多い。4年任期の学長と2年任期の3部長が、いずれも連合教授会において選出されるという、これまでの牽制・均衡型の教学執行体制が、大学をとりまく環境に対して十分に機能してこなかったことは歴然とした事実であった。今回の改正が、学長権限を強化し、学長のもとでの意思統一型の教学執行体制を整備し、時代の急激な変化に対応し得る教学運営を目指したものであることを理解していただくためには、もう少し時間がかかるかもしれない。

 これまでの教学運営は、本学が直面する既存の諸課題を、現場から積み上げて全学合意していくことによって解決していくというやり方であった。その意味では、他大学において試みられている課題解決の方法を後追いすることが教学の方向であった。しかし、今後のグローバル化される世界での競争と協力の時代のなかでは、追いつき路線ではなくて、本学の個性化戦略が求められることになる。それが今回の制度改革の趣旨なのである。

 「和泉キャンパスの再生」を掲げて6年目を迎える。「国際化の拠点」「教養教育の顔」を柱にして、今年度から国際日本学部と大学院教養デザイン研究科が新たに開設された。和泉委員会委員長、学部長、研究科委員長が存在することになった和泉キャンパスでの教学事項を調整することが、私の当面の任務であると考えている。戦略的な課題としては、「グローバル・ヴィレッジ」構想を実現するための研究・教育・社会連携での一層の飛躍が求められている。

 和泉キャンパスが開設されて75年になる。かつては、キャンパスに予科長が存在し、また理事が選出された時代もあった。いつの間にか「駿河台」の付属のようになってしまったが、「再生」にむけての露払いができれば、後は若い世代の人たちに夢を託したい。

(法学部教授)


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