東京六大学野球春季リーグ戦の法大対明大の3回戦が5月27日に行われ、明大が6─0で法大を下し、勝ち点5の完全優勝で8季ぶり32回目の優勝を決めた。 明大は優勝が懸かる一戦に1年生の野村祐輔(商1)を先発で起用。その野村が期待に応え6回を無失点に抑えると、打撃陣もこれに奮起。4回に先制点を奪うと、その後も得点を重ね、7回から野村をリリーフしたエースの岩田慎司(経営4)が残る3イニングを無失点で締めた。 今季のハイライトは何といっても第6週の対早大1回戦。1─3とリードを許して迎えた最終回に1点を返し、最後は荒木郁也(経営2)の劇的な逆転サヨナラ2ランで3─4の逆転勝利。翌日の2回戦は落としたものの、3回戦では岩田、江柄子裕樹(文4)の2人で早大打線を完封、2季連続して早大から勝ち点を奪って勢いに乗った。 今回の優勝で明大は6月10日に開幕する第57回全日本大学野球選手権の出場権を獲得。27年ぶりの大学日本一を目指す。 “メイジ”が一つに 学生の大声援も今回の優勝を後押した。対早大1・2回戦では明大スポーツ新聞部が「紫紺の日」プロジェクトを企画。学生にTシャツやタオルなど紫紺のものを持参することを呼びかけ、応援を盛り上げた。早大戦以降は明大の学生席はつねに相手校を上回る学生で埋まり、優勝が懸かった法大との3試合にも多くの学生が応援に駆けつけ、明大ナインと優勝の瞬間を分かち合った。 「普段は明大生という意識はあまりないけど、こういうときは燃え上がるものがある」「OBも学生もみんなで盛り上がる一体感がすごくいい」「明治に来て本当によかった」。 今回の優勝は、スタンドから声援を送った学生たちに東京六大学野球の面白さだけでなく、明大生としてのアイデンティティーを実感させる優勝だった。 体育会硬式野球部のページ 明大スポーツWEB 東京六大学野球連盟 前のページに戻る