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明治大学広報
第597号(2008年7月1日発行)
教養デザイン研究科が開設記念シンポ
「核兵器に依存しない世界を」
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 大学院教養デザイン研究科は6月6日、和泉校舎リエゾン棟L9教室において慶應義塾大学名誉教授の小沼通二氏、立教大学講師の黒崎輝氏を講師としてお招きし、開設記念シンポジウム「核兵器に依存しない世界を─北朝鮮の核危機をめぐって」を開催した。

 黒崎氏は、「核兵器と日米関係」でサントリー学芸賞を受賞された新進気鋭の国際政治学者であり、当日は「北朝鮮核危機をめぐる国際政治と日本の選択」と題して問題提起。北朝鮮の核開発と日本政府の対応について歴史的な考察を加えた上で、唯一の被爆国として、「核の傘」やミサイル防衛(BMD)に依存しない日本の選択の可能性について語った。

 核廃絶をアピールしたパグウォッシュ会議に湯川秀樹らと出席した物理学者の小沼氏は、「核軍拡と核拡散か、核廃絶か─科学者の立場から」と題して講演。北朝鮮における非核化の現状やアメリカ、ロシアなどの核保有国による核実験の歴史を統計的に説明し、事実を正確に見る目の重要性を説いた。そして、核兵器によって安全は確保されないということを強く訴えた。

 今回は、「平和・環境」領域研究コースに関するシンポジウムだったが、今後は「倫理・哲学・宗教」領域研究、「文化」領域研究の2コースにおいても講演会等の企画を検討している。

(教養デザイン研究科)




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多角的に「核」を検証
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