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明治大学広報
第597号(2008年7月1日発行)
就任所感
他者を知る国際交流
国際交流センター所長 小畑 精和
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 なぜ、国際交流が必要なのだろうか。グローバル化が叫ばれる時代の趨勢から、ただ国際化を進めるのでは本末転倒だろう。何よりもまず、広い視野で考え、他者を知るためであることを確認しておきたい。そこから、学問が真に地球全体の幸福に資するものとなろう。

 明治大学は、納谷廣美学長の下で国際交流をここ数年急速に進めてきた。海外の協定校は70以上に達し、留学生数も700人を越え、それぞれの目標である、100校、1000人に近づきつつある。

 副所長として、藤田直晴前所長を微力ながら支えてきた経験を生かして、まずこの方針を受け継いでいきたいと考えている。

 本年4月には、国際日本学部が和泉キャンパスに創設され、新たな学問・教育の場を提供し始めた。また、大学院には2研究科、1専攻が新設された。昨今大学院進学を希望する留学生が急増しており、そうした新しい時代の要求に応えるべく、既存の学部・大学院を含め、留学生の受け入れをさらにお願いしたい。もちろん、数が増えればそれだけ問題も生じる。しかし、その解決を探るのがセンターの役割だろう。

 他方、研究・知財戦略機構と連携して、研究交流を戦略的に構築していく必要がある。従来からある、イギリス、フランス、カナダの3つの地域研究グループの活動をさらに促進するとともに、他地域との研究交流も促進していかねばならないだろう。

 マレーシアのサテライト・オフィスの活用、北京の中央財形大学などとの共同研究の促進、学部間共通総合講座「アフリカ」の発展などを通じて、新たな可能性を模索したい。

 明大生をもっと世界で羽ばたかせたくもある。協定校交換留学制度などを利用して留学する学生は増えているが、まだ多いとは言えない。また、大学院生が留学することは残念ながら非常に少ない。

 課題は山積みであるが、他者を知る国際交流に少しでも貢献できれば幸いである。

(政治経済学部教授)



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