第598号(2008年8月1日発行)
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7月11日、iPhone3Gが発売され、運よく購入することができた。早速使ってみると、洗練されたユーザインタフェースなど、完成度の高さに感心した。そして、昔から愛用していた国産のPDAや端末もよい製品だったのに、なぜ海外のメーカーに先を越されてしまったのか、と残念に思った
理由の一つに「オープン・イノベーション」が指摘できる。日本のケータイはキャリア主導でサービス開発が行われ、端末はその枠内(クローズドな環境)で製品開発せざるをえなかった。これに対して、海外ではオープンな環境の中で、競争と協調が展開されている。iPhoneの魅力的な製品コンセプトも、さまざまなプレーヤーのコラボレーションによって実現されたものだ。技術仕様の公開により、サードパーティが開発するソフトウェアが増えているが、それがiPhoneの価値をさらに高めている
いま大学においても「オープン・イノベーション」が求められている。明治大学も産学、地域との連携を図り、研究と社会貢献活動を推進しているところである。
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