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明治大学広報
第599号(2008年9月1日発行)
論壇
「広報戦略・ヒューマンネットワークの構築と展開にあたって」
広報戦略・募金担当常勤理事 日高 憲三
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 本学の直面している多くの課題は127年の歴史上最大であると思います。この時にあたり学長方針である「トップ・スクール」を目指して改革を強力に進めなくてはなりません。自由闊達に議論し、大学を開かれた場にして英知を集め、「集中と分散」、優先順位を決定し、改革を断行することとなっています。意見を自由に提言できることは求心力を高め、活気ある組織形成の基本だと信じています。

 今回、改革創造の新しい取り組みとして、広報戦略、ヒューマンネットワーク、募金等の大学振興部門を担当するよう指名されました。

 今、各大学は激しい競争を展開しています。その中で、大学のブランド力を高め、ブランド力を世に発信し、内外に良質なつながりを構築、展開することは最重要課題の一つです。大学の使命である「教育」「研究」「社会貢献」と同等の重要な使命であると考えます。

 現在、本学の広報は一般広報と入試広報の二分野で形成されていますが、一体化されておらず、専門性に欠けている面があり、広報に対し全学的意識統一がなされていません。マスコミや政官界への発信、依頼、陳情は個々に行われていますが、ヒューマンネットワークの面からの戦略はないに等しいといえます。

 広報活動の展開にあたっては統一した広報目的を策定し、教学の戦略や、1カレッジの規模に等しい各学部の特色と魅力を生かした政策方針と、経営上の総合戦略とを結合した戦略組織を作ることが急務と考えています。

 広報活動は大学の教育力・研究力の充実と両輪をなします。ブランド力とは大学の理念、教員の質等ソフト・ハード面での学内の充実と、卒業生の社会的貢献、学生父母の大学への認識等であり、校友会、父母会、社会(特に卒業生が活躍している各企業、団体等)とのヒューマンネットワークを新しい視点から構築することが広報戦略の中心的課題と考えます。

 一大拠点となる校友会とは、起業・共同研究開発、人材育成、地域連携等、多くの提案を相互に行い、新時代に対応した関係とシステムを構築しなければなりません。そのために、研究シーズ集を改良し、教員、研究者が広く学外に情報を発信し、行動していくことが大学の発展には不可欠です。

 そして、明大人のすべてが明大の広報人であるとの自覚こそが、広報戦略上の最大の戦力であることは言うまでもありません。



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