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明治大学広報
第600号(2008年10月1日発行)
―就任所感―
情報教育の「見える化」を図る
教育の情報化推進本部長 水野 勝之
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 7月に教育の情報化推進本部長に就任したが、明治大学の情報教育の充実ぶりに驚いた。

 大学教育というと、学部の縦割り教育になりがちだが、明治大学の情報教育は、日本でも誇れる規模の学部横断的な、横に広がった教育である。設置科目においても、設備においても、授業のサポートの方法においても、全学部の学生の利用が可能となっており(ただし、情報科目に関しては理工学部、情報コミュニケーション学部の2学部は独自開講)、そこでの成果を学生たちは自分の学部の勉強に活用できる。情報関係科目は年間4000人の学生が受講している。

 設備は約8割の教室にプレゼンテーション機器が設置されており、教員が授業で活用するだけでなく、学生の発表にも活用され、明大生のプレゼン能力の飛躍的な向上に貢献してきた。

 授業のサポート面では、大学内の全授業のシラバスや休講情報などをインターネット上で見ることができる「Oh-o! Meijiシステム」を98%の学生が活用している。

 授業の副教材のデジタルコンテンツ化(100コンテンツプロジェクト)は、いつでもどこでも見られることで、学生の時間を効率化し、また紙ベース資料の節約をもたらす模範となった。

 唯一の欠点は、この全国に誇れる情報教育のアピールの物足りなさである。今後は、情報教育の「見える化」を図ることが必要である。つまり、わかりやすい形で情報教育の内容や状況を皆に伝えることによって、より一層学生や教員が参加し、活用が促進されると同時に、他組織からの評価を容易にし、その評価に基づき、改善を行っていくというフィードバックの仕組みを構築することができる。

 先んじると追随され、抜かれ、それをまた追い越す。情報の宿命である。明治大学の情報教育は、学生の育成のためにもそれに十分耐えられるよう、絶えず改善・充実を図っていくというのが今後の方針である。

(商学部教授)



教育の情報化推進本部

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