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明治大学広報
第600号(2008年10月1日発行)
父母会特集
─父母懇談会を終えて
「一通の便り」
国際日本学部長 蟹瀬 誠一
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 先日、横浜在住の方から一通の封書が届きました。中には爽やかな青インクの万年筆でしたためられた数枚の便箋。国際日本学部に今年一期生として入学されたご子息の学校での様子と新学部に対する期待が達筆で記されていました。6月14日に開催された神奈川県東部地区の父母懇談会でお話をする機会があったお父様からのお便りでした。

 「毎日リアルな講義に引き込まれると家族に話すのを聞くにつけ、大変うれしく思っています。本人は今までにない大きなインパクトを受けているようです」とのこと。私は学部長としてうれしさで胸の詰まる思いがしました。

 私にとっては初体験だった父母懇談会。出席するまでは正直に言ってちょっと面倒くさいなと思っていたのですが、実際に多くの父母の方々にお会いするとそんな気持ちはすっかりどこかに消えていました。大切な息子さんやお嬢さんをまだ実績のない新学部に送り込むのは親御さんにとってはさぞかし不安がおありだったでしょう。そんな不安が父母懇談会で直接お話しできたことで多少なりとも払拭できたとすれば大変な成果だと私は思います。それとともに、皆さんからのご要望も聞くことができました。日ごろから学生諸君だけでなくご父母とのコミュニケーションがいかに大切かを実感した瞬間でもありました。

 親が子供に与えられる大切なものがふたつあります。ひとつはルーツ、つまり生まれ育った祖国の素晴らしさを教えること。そしてもうひとつは、独りで社会に飛び立てる力強いウイング(翼)です。お便りには「いろいろな角度から物事を捉え、視野を広げ、学部一期生としての誇りを持って社会人になってくれればと念じております」という言葉がありました。まさにそれは教職にある者すべての願いでもあります。ありがとうございました。



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