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明治大学広報
第603号(2009年1月1日発行)
職場環境の再生を検討
グローバル・ビジネス研究科シンポ
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 明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科は11月4日、駿河台校舎リバティホールで「組織活性化と感情のマネジメント」をテーマにシンポジウムを開催した。

 バブル経済崩壊後、わが国の企業の多くが成果主義人事制度を導入し、筋肉質の企業体質作りに励んできた。しかし、社員は厳しい競争にさらされ過重な責務に苦しみ、職場の雰囲気は悪化、「不機嫌な職場」が増えている。このような状況を打破し、生き生きと働ける職場環境を再生しようとするのが今回のシンポジウムの趣旨。

 第一部では、(株)サイバーエージェントの曽山哲人人事本部長が「サイバーエージェント流組織活性化」と題して講演。マスコミにもたびたび取り上げられている同社の活力を引き出す秘密を余すところなく披露した。豊富な写真を用いた講演は有益な情報を提供するだけでなく、聴衆に元気を与える内容だった。

 続いてグローバル・ビジネス研究科の野田稔教授が「なぜ、組織の感情は崩壊したのか?」をテーマに、今職場で起きている組織活性化上のさまざまな問題を“組織感情”という概念を用いて解説し、問題を提起した。

 第二部のパネルディスカッション「組織活性化の新たな潮流を探る」には、パネリストとして曽山氏に加え、ベストセラー「不機嫌な職場」の著者の一人で(株)道(たお)の河合太介代表取締役社長と早稲田大学高等研究所の渡部幹准教授の二人が参加。

 河合社長は外資系人事コンサルティング会社で数多くの組織活性化プロジェクトを手掛けた実務家であり、多くの企業現場を見てきた経験から現実的な提言を行った。渡部准教授は学問的な立場から日本人がなぜ不機嫌な職場を形成してしまうのかを解説した。

 パネルディスカッション後は会場からの質疑にパネラーが答える形で活発な議論が展開された。

 グローバル・ビジネス研究科では、今後もシンポジウムを「社会との知的なコミュニケーションの場」「知識体系吸収の場」として開催していく。

(大学院グローバル・ビジネス研究科)



グローバル・ビジネス研究科

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