2009年度の明治大学入学試験は大学入試センター試験後期日程(3月6日出願締切、25日合格発表)を除いて終了した。経済不況の影響が懸念される中、各種推薦・特別入試を除く総志願者数は10万5631人(2月26日現在)で、3年連続で10万人の大台を超えた。
各種推薦・特別入試を除く2009年度明治大学9学部志願状況は別表のとおりで、2月26日現在の総志願者数は前年の最終合計より3315人少ない10万5631人(3%減)となっている。明大をはじめ出願が未確定な大学もあるが、志願者数が10万人を超えるのは早稲田大と明大の2校となる見通し。
一般選抜入試は6.8%減の5万6056人。農学部が15%増と志願者を増やした一方で、法学部(20.9%減)と2回目の入試となった国際日本学部(27.1%減)が大幅に志願者を減らした。
大学入試センター試験利用入試は47人増の3万1193人。後期日程(3月6日出願締切)を実施する商・政治経済・理工学部を除く学部では、新たに前期日程で4科目方式と5科目方式を導入した法学部(10.7%増)をはじめ、ほぼ全ての学部で前年を上回った。初めてセンター試験利用入試を実施した国際日本学部は455人だった。
3回目の実施となった全学部統一入試は4%増の1万8382人。情報コミュニケーション学部の38.5%増が目立つ。国際日本学部は一般選抜入試同様に志願者を減らした。
主要私大の中では、新学部・新学科の開設や新方式入試を導入した青山学院大、中央大、東洋大、関西学院大が志願者を増やしているが、そのほかの大学はほぼ昨年並か減らしている。
経済不況の影響が懸念された2009年度入試について代々木ゼミナール入試情報センター本部長の坂口幸世氏は「不況と言われるが、私立大学全体の志願者数は減っていない。ただ、受かりやすい大学に出願をシフトした傾向が見られる」と分析。「昨年競争倍率の高かった大学の多くが志願者を減らしており、明大の減少もそのためではないか」と話している。
■2009年度入試 主要私大志願者数 (2月24日・廣告社調べ) |
大学名 |
志願者数 |
前年 |
増減数 |
前年比 |
|
早稲田大 |
121,166 |
125,249 |
-4,083 |
96.7% |
* |
明治大 |
105,631 |
108,946 |
-3,315 |
97.0% |
* |
関西大 |
88,974 |
93,701 |
-4,727 |
95.0% |
* |
法政大 |
84,931 |
97,017 |
-12,086 |
87.5% |
* |
中央大 |
84,541 |
81,981 |
2,560 |
103.1% |
* |
日本大 |
84,803 |
85,245 |
-442 |
99.5% |
* |
立命館大 |
80,748 |
95,597 |
-14,849 |
84.5% |
|
立教大 |
70,941 |
71,382 |
-441 |
99.4% |
* |
東洋大 |
62,451 |
58,109 |
4,342 |
107.5% |
* |
青山学院大 |
54,006 |
46,285 |
7,721 |
116.7% |
* |
関西学院大 |
50,936 |
49,977 |
959 |
101.9% |
|
慶應義塾大 |
49,889 |
53,316 |
-3,427 |
93.6% |
|
東京理科大 |
49,491 |
49,365 |
126 |
100.3% |
* |
同志社大 |
47,311 |
50,218 |
-2,907 |
94.2% |
* |
専修大 |
28,594 |
31,776 |
-3,182 |
90.0% |
* |
駒沢大 |
28,186 |
32,691 |
-4,505 |
86.2% |
|
上智大 |
24,229 |
23,799 |
430 |
101.8% |
*は2月23日現在志願者未確定大学
2009年度一般入試志願者数(リンク先:入試情報)
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試験会場に向かう受験生
(2月14日、駿河台校舎) |