明大体育会４３部の新入生を対象にしたオリエンテーションが３月１６日、駿河台校舎で開催された。

　これまでもスポーツ推薦入試で入学した新入生へのガイダンスを実施していたが、より円滑な『大学生アスリート』生活への移行を支援するため、今回はじめての試みとしてワークショップも交えた体系的なプログラムを入学式前に実施することになった。

　午前中はリバティホールで全体会を行い、体育会会長でもある納谷廣美学長が「高校までと比べると格段に厳しい環境だと思うが、４年間文武両道を心掛け、卒業後に社会に出ることを念頭にしっかり学生生活を送ってほしい」と激励した。

　続いて自身もかつて体育会学生として活躍した経験を持つ山口政信法学部教授が基調講演を行い、コーチや先輩後輩、そして自分自身とのスムーズな関係を『言葉』の力で育み、社会人としての基礎力を構築するスキルを伝授した。

　午後には１５人ほどの班に分かれてグループワークを行い、仲間づくりや山口教授の講演内容を実践するワークショップを体験。最後に再びリバティホールに集まり全体総括や応援団による校歌指導が行われた。

　参加した学生は「視野が広がった」（ヨット部・女子）「山口先生の話が参考になった。日記をつけることが大切だと知った」（ボクシング部・男子）「体育会は女子が少ないので、ほかの部の女子学生と仲良くなれてよかった」（ボート部・女子）と話していた。

　今年度も体育会４３部には数多くの有望アスリートが入部した。

　２年ぶりのリーグ戦制覇を目指すサッカー部には、正月の高校選手権で主将として広島皆実を優勝に導いたＤＦ松岡祐介（政経）が加入。４月に吉田義人新監督が就任し復活を期すラグビー部には、全国高校ラグビー大会決勝で２トライを挙げ常翔啓光学園の優勝に貢献した快足ＷＴＢ国定周央（政経）が加わった。硬式野球部の上本崇司（商、広陵）は春季リーグ戦の開幕戦となった東大戦で遊撃手として先発出場し、神宮デビューを飾っている。

　そのほかにも高校時代に輝かしい実績を残した新入生が“紫紺”の仲間入りを果たし、今後の活躍が期待される。



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