第609号(2009年7月1日発行)
「悼む人」の天童荒太氏を招き、直木賞受賞お祝いの会を挙行 |
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明治大学は5月28日、今年1月に「悼む人」で第140回直木賞を受賞した校友の天童荒太氏(本紙第604号既報)を招待し、駿河台校舎リバティタワー貴賓室で「直木賞受賞お祝いの会」を行った。
お祝いの会には、長堀守弘理事長、納谷廣美学長はじめ多くの大学役員・役職者が出席。林義勝文学部長の開会あいさつに続いて、長堀理事長から天童氏に記念品が贈呈された。
長堀理事長は「本学からすばらしい才能が輩出され、誠に喜ばしい。今後もさらなる健筆を期待します」と述べた。納谷学長は「優秀な卒業生の存在は、在学生の励みになる。今後ますますのご活躍を」と祈念した。
天童氏は、現在の読者を本ではなく映像で育った世代ととらえ、明大で具体的な表現としての演劇を学んだことが、自分の小説にも役立っていると語った。さらに「明治大学でさまざまなものを吸収し、友人たちと出会ったことが、創作活動のみならず、生きていくうえでの私のルーツになっている。そのような場である明治大学に祝福していただき、心から幸せに思う」と喜びを語った。
天童荒太氏は愛媛県出身で、1983年文学部文学科演劇学専攻卒業。映画の原作・脚本などを手掛けた後に作家となり、86年に「白の家族」で第13回野性時代新人賞を受賞した。直木賞には99年「永遠の仔」、2000年「あふれた愛」で連続ノミネート。3度目の候補で、みごと受賞となった。
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天童氏と理事長・学長らが親しく歓談
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