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明治大学広報
第609号(2009年7月1日発行)
日仏交流150周年記念
国際交流センターフランス研究特別企画展
「見いだされた日本 Le Japon Vécu」を開催
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 明治大学国際交流センターのフランス研究は、特別企画展覧会「見いだされた日本 Le Japon vécu」(後援=在日フランス大使館、明大博物館、同図書館、同商学部、(株)セリク)を6月5日から25日に明大博物館で行った。

 本企画展は、日仏交流150周年を記念して、昨年から両国で開催された多くの記念イベントの一環として催された。

 6月4日の開幕式には、長堀守弘理事長・納谷廣美学長はじめ大学役職者、在日フランス大使館のフランシス・メジエール文化副参事官ら関係者が多数列席。今回コレクションを展示に供した、日仏外交・交流史研究家のクリスチャン・ポラック氏((株)セリク代表取締役社長)は、「幕末から明治期にかけ、日仏間には相互の依存関係があった。その中で、多くのフランス人が日本を訪れ、日本を愛し、帰国後日本を紹介し、研究した。本企画展は、フランス人から見いだされた日本、フランス人から愛された日本をテーマとした展示。ぜひ皆さんに楽しんでほしい」と呼びかけた。

 会場には、日仏交流史関連資料のコレクターとしても高名な同氏のコレクションから、ジョルジュ・ビゴーが当時の日本を描いた風刺画や、日仏の商業交流を物語るポスターなどの作品群が並んだ。観覧者は、当時のフランス人の目を通して描かれた明治期の日本に、興味深く見入っていた。

 このほか、明大の創設者らも指導を受けたギュスターヴ・ボワソナードが残した講義録など、明大図書館所蔵の貴重な関連資料も展示され、理事長・学長はじめ大学関係者らは、明大設立当時に思いを馳せて観覧した。

 6月19日には関連イベントとして、ポラック氏自身による講演会「絹と光─知られざる日仏交流100年の歴史─」が、駿河台校舎アカデミーコモンで行われ、幕末から明治時代にかけてフランス人が見た日本や、日仏交流の歴史が、豊富な資料とともに紹介された。

 明治大学のルーツを再確認

 明大の創立者はフランスから学び、「権利自由」「独立自治」を建学の精神とし、フランス法の教育に日本の未来を託した。以来明大は、フランスと強く関わりを持つ大学として、フランス研究の歴史と実績を積み重ね、現代でも日仏大学院コンソーシアム「日仏共同博士課程CDFJ」を主導するなど、日仏の教育・研究交流でリーダー的な役割を担っている。

 企画展を主催した川竹英克経営学部教授(国際交流センター・フランス研究座長)は、「明大は2011年に創立130周年を迎える。この節目を迎えるにあたり、大学のアイデンティティとしての『明治期における明大とフランス』を再認識する上で、非常に意義深い企画展になったのでは」と手応えを語った。

  政界の要人も来館

 本企画展は広く学内外の関心を集め、多くの来訪者を迎えた。

 伊藤信太郎外務副大臣はじめ、政界の要人も来館。1972年にポラック氏が来日して以来の旧友である伊藤副大臣は、同氏の長年にわたる日仏友好への情熱に敬意を表すとともに、「明治初期の日仏の友好関係が、民衆の生活レベルで分かる深みのある展示だった。外交というと軍事や経済で捉えられがちだが、本質は人と人との心のつながり。その点で日本人とフランス人は感性において共感するところが多いと思う。フランス法の教育をルーツとする明大の建学理由に触れる展示もあり、興味深かった」との趣旨の感想を語った。

 また、会期中には福田康夫前首相もお忍びで博物館を訪れ、ポラック氏の案内のもと観覧するなど、盛況のうちに閉幕となった。



国際交流センター

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ポラック氏を囲んで


伊藤外務副大臣も観覧


盛況に終わった企画展

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