商学部特別テーマ実践科目「ものづくり戦略」の学生22人が9月17日、本田技研工業株式会社(埼玉県和光市)で、同社役員・関係者に向けたプレゼンテーションを行った。 これは「自動車のものづくり」(開発、生産、販売にいたる全体像)について学んだうえで、同社が設定した課題に沿って学生が研究・調査を実施し、最終的に同社に対する計画提案にまで繋げるという取り組み。 今回ホンダ社側から与えられた課題は、同社のハイブリッドカー「インサイト」を長く太く売っていくための販売戦略と具体的な施策の提案であった。 前期期間中、学生らはインサイトの企画・開発・販売・宣伝などに関わるホンダ社員からの講義を受け、同社研究所を訪問してデザイナーと直接対話するなど、貴重な学習機会を数多く得た。こうして得られた多様な情報をもとに、自らのフィールドリサーチの結果なども交え、最終的な提案へ昇華させた。 当日は、ホンダ社役員やインサイト関係者が勢揃いする中、質の高いグループ発表が行われた。ホンダ社側も明大生の研鑽に真正面から応じ、プレゼン終了後には、実際のビジネスの現場と同レベルの厳しい質疑応答が行われた。「どの提案内容もオリジナリティがあり、大変参考になった」との総評は、今後社会に出る学生にとって、何ものにも代えがたい貴重な実践学習の場となった。 続く後期の授業では、ウェブ&モバイル戦略と、軽自動車戦略の2テーマを取り上げる。授業を担当する商学部の富野貴弘准教授は「学生たちは、まだまだ成長の余地がある。前期に至らなかった点を踏まえ、問題発見力と問題解決力を一層高めてほしい」と期待をかける。 商学部 前のページに戻る