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明治大学広報
第613号(2009年11月1日発行)
アフリカ文庫30周年記念講演
アフリカの市民社会化、「アフリカ合衆国」構想を語る
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 アフリカ文庫講演会(明治大学図書館、国際交流基金共催)が10月9日、駿河台校舎中央図書館で開かれ、セネガル共和国ダカール大学学長、アブドゥ・サラム・サル氏が「ダカール大学、文化的遺産から市民社会へ」と題し講演した。

 サル学長は、ダカール大のブラックアフリカ基礎研究所収蔵の博物館学的遺産や、アフリカの未来を担う人材を養成する「市民キャンプ」など、同大学の取り組みを映像を交えて紹介した。

 このキャンプは植林活動や読み書き、パソコン操作の教授、医療活動など、ボランティアを行う。アフリカ出身の学生のほか、欧米を中心に多様な国の学生が参加、2週間にわたる共同生活で参加学生らに国籍を超えた団結心が芽生え、その成長が世界平和に結実してほしいとの期待がある。サル学長は「日本の学生の参加第一号として、ぜひ明大生に来てほしい」と呼びかけた。

 講演後は国境問題や環境問題、セネガル固有文化の伝承など多くの質問が寄せられた。列席のベナン、ジブチ各国大使らもアフリカ合衆国構想の希望や問題点など、活発な意見交換を行った。

 なお、会場には学生はじめ多くの聴講者が集まった。熱心に耳を傾けていた学生(商3)は、「大変興味深く刺激になった。日本にもアフリカ人が多数暮らしているが、彼らのネットワークづくりの手助けなどにも関わってみたい」と話していた。

 今回の講演会は、アフリカ文庫創設30周年を記念するもの。アフリカ文庫は1979年に当時のセネガル大統領、サンゴール氏に明大から名誉博士号の学位を贈り、その際に氏から著書の寄贈を受け、その後大学が基金を拠出して文庫を設置したことが発端。現在では明大のみならず、国内のアフリカ研究の要所として充実の蔵書群を誇る。



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「アフリカ合衆国構想」を紹介するアブドゥ・サラム・サル学長


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