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明治大学広報
第617号(2010年3月1日発行)
中国共産党遼寧省委員会常務委員
大連市委員会書記
夏徳仁氏に名誉博士学位を贈呈
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 明治大学は2月4日、中国共産党遼寧省委員会常務委員・大連市委員会書記で経済学者の夏徳仁(カ・トクジン)氏に、明治大学名誉博士の学位を贈呈した。

 贈呈式は、役員・役職者が多数列席のうえ、駿河台校舎リバティタワー23階岸本辰雄記念ホールで行われた。

 納谷廣美学長は顕彰にあたり、「夏氏は、大連市の政治・経済の中心的存在である。中国の将来をも担う同氏に明大の名誉博士号を贈呈することは、本学と大連市相互に有益であり、今後の国際連携活動の礎となる」とし、日中両国の相互理解と友好親善のさらなる促進を祈念した。

 続いて、納谷学長から名誉博士学位記と学位章(メダル)が、長堀守弘理事長から祝辞と記念品が贈られた。

夏徳仁氏、明大との交流に意欲
大連市との連携推進に期待


 明治大学の名誉博士学位は「学術・芸術その他人類のため、顕著な貢献をした者」に贈られるもの。夏徳仁氏の受章は、2009年12月のミハイル・ゴルバチョフ元ソビエト連邦大統領に続き、25人目となる。

 夏氏は、「この名誉は大連市全体へ贈られたもの。大連市の従来の中日友好の実績に負う部分が大きい」と謝辞を述べ、受章を機に明大の国際交流事業に貢献する意欲を明らかにするとともに、アジア経済振興を担う優秀な人材の育成に、ともに努力したいと語った。

 夏氏は1955年生まれの54歳。82年に中国・東北財経大学財政金融学部卒業後、同大で教鞭を執り、同学部副学部長、副学長などを経て、96年に学長就任。90年には同大で通貨銀行に関する博士学位を取得。論文・著作を多数発表し、中国金融学会常務理事や国務院学位委員会学科評価審査員を務めるなど、中国金融学会で主要な役割を果たしている。

 98年の学長退任後、遼寧省大連市副市長、大連市委員会常務委員副市長、遼寧省委員会常務委員副省長などを歴任。03年には大連市長に就任した。在任中は経済学者としての見識を活かし、大連の国際都市化政策を推進。「夏季ダボス国際経済フォーラム」を大連に招致し成功を収めるなど、大きな功績を挙げた。

 大連市は遼東半島の最南端に位置し、約6百万の人口を有する。北京、上海と並ぶ中国経済の中心都市で、経済開放政策を推進し、09年の同市のGDPは15パーセントに上るなど経済成長が著しい。日本企業も約4千社が進出、市内には日本人学校も設置されるなど、日本と密接なつながりを持つ。

  

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名誉博士学位記を受け取る夏氏


さらなる交流促進に意欲
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