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明治大学広報
第617号(2010年3月1日発行)
明大バイオリソース研究国際クラスターなどが
ブランド豚の凍結受精卵で出産に初成功
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 明治大学バイオリソース研究国際クラスター(研究代表者=長嶋比呂志農学部教授)はこのほど、東京都農林総合研究センター(旧東京都畜産試験場)との共同研究で、凍結受精卵による人気のブランド豚「トウキョウX」の子豚の出産に初めて成功した。豚の受精卵の凍結保存は困難を要する技術だが、今回の成功で今後、「トウキョウX」の優良遺伝子の半永久的保存が可能となる。

 今回の研究では「トウキョウX」のメスを同系統のオスと交配、採取した受精卵を約1カ月間凍結保存した。凍結保存に際し、明大で開発の「中空糸ガラス化凍結法」という手法を用いた。

 その後、凍結受精卵25個を融解し、昨年9月18日に別のメスに移植した結果、1月7日に計8頭の子豚が誕生した。

 「トウキョウX」のような、わが国を代表する優良家畜資源の開発・維持には、多大な労力や経費、歳月が必要となる。これらの品種を半永久的に維持し、将来にわたって有効活用するには、受精卵の凍結保存が非常に効果的とされている。今回の研究成果は今後、他品種の優良家畜資源への活用も期待される。

 「トウキョウX」は、旧東京都畜産試験場が開発した高品質系統豚。特徴の異なる3種類の豚を交配し、「霜降りが多い」「肉汁が豊富」など優れた肉質を実現している。



明治大学バイオリソース研究国際クラスター

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誕生したトウキョウX子豚
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