第618号(2010年4月1日発行)
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昨春就任の金子光男明治高等学校長兼明治中学校長は、同校で初めて、今回卒業した高校3年生全員を随時校長室に招き、校長面談を行うなど、積極的に生徒らの声に耳を傾けた。
「3年生を校長室に招いて」
明治高等学校長兼明治中学校長 金子 光男
ことの発端は同僚・野島健児政治経済学部教授との何気ない会話からである。彼が高校生のころ、学年全員が校長に呼ばれ、将来の夢を尋ねられた。彼の答えに耳を傾けた校長がかけたのは「そうか頑張れ」のただ一言だったが、その後、心に残ったという。
これに触発され、一組7〜8名、30分ほどの雑談を手がけたが、学年全員と面談を終えるには優に半年を要した。わが言葉がどれほど生徒に届いたかは、甚だ心もとない。しかし、この試みは後に本校PTAの知るところとなり、「来年もお願いできますね」との言葉に、手応えはあったと感じている(詳しくは本校PTA会報第135号参照)。
(政治経済学部教授)
付属明治高等学校中学校
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