第618号(2010年4月1日発行)
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新入生を迎えて学内が賑わう季節となった。だが、和泉校舎ではこの見慣れた春の光景も、大きく様変わりしていくことになる。2年後の完成を目指し、本年度からいよいよ図書館の建替え工事が始まるのだ。
すでに新図書館の外観や各フロアのデザインも固まった。教職員と設計事務所スタッフから成るチームが数十回の会合を重ねて創り上げたものである。
そこには「現場の声」が多く活かされている。図書館職員たちは精力的に国内外の大学や公立図書館を視察し、五感と足を駆使して最新情報を集めた。和泉図書館では原案を展示し、利用者対象の説明会が3回にわたって開かれたほかに、中央、和泉の両館でアンケートも実施した。
こうした経過による施設の設計は明治大学では画期的で、結果として、活発な知的交流の広場と静寂の中での思索の場という、一見矛盾する機能の統合を実現した秀逸なデザインとなった。新図書館には大いに期待されたい。
現在の建物は7月末に閉鎖される。思い出の図書館にお別れをという向きには、一度足を運ばれてはいかがだろう。
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