常勝軍団と呼ばれて久しい明大馬術部。その名誉ある称号は部員の日々の努力と長田稔監督の指導があってこそのものだ。それは疑いようがない。ただ、常勝軍団へ貢献しているものの、その認知度の低い存在がある。それは馬だ。 数多くいる明大馬術部保有馬。中でも「明州」は長年明大馬術部に貢献してきた。競技成績は素晴らしく、関東インカレや全日本インカレの際には確実に明大馬術部に得点をもたらす頼もしい存在。 明州の仕事は競技で結果を残すことだけではない。ベテランの競技馬である明州だからこそできるもう一つの仕事、それはコーチングだ。 4歳のころ明大の厩舎に入り現在22歳。18年もの間、何人もの学生が明州の背にまたがり、明州の動きを感じることで馬術への理解を深めていった。その優秀な指導は、長田監督が「学生は明州に教えてもらおうとしなければ伸びない」というほどだ。そんな明州に長田監督は「あの馬には頭が上がらない」と感謝する。 名将だけでも、部員だけでも常勝軍団は成立しない。明州をはじめとする馬匹たちも常勝軍団を支える明治の一員なのだ。 (めいしゅう)22歳 文・写真:海保吏(情コミ3) 体育会馬術部 明大スポーツWEB 前のページに戻る