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明治大学広報
第619号(2010年5月1日発行)
2010年度予算について
「方位を示す羅針盤─ 彎か羅鍼(わんからしん)」
財務課長 富樫 芳勝
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 「『彎か羅鍼』(わんからしん)と書くらしい。東京・深川の富岡八幡宮に立つ、伊能忠敬の像が手にしている杖の名である。(中略)杖の中に羅針盤が仕込まれている。方位を1度まで読み取れる精巧なものだ。(中略)故郷・千葉県香取市の伊能忠敬記念館に実物がある」と読売新聞編集手帳に記載がある。

 さて2010年度予算には、「世界に開かれた大学」から「世界に発信する大学」へ、さらなる展開を続けるため諸策が織り込まれているが、主なものとして次が挙げられる。

 創立130周年記念施設整備計画の推進および記念関連事業の実施、文部科学省国際化拠点整備事業(グローバル30)を含む国際化推進。特に当初約400億円規模といわれた、この全キャンパスにわたる施設整備計画は、理事会審議を経て精査されるとともに、昨今の経済状況を反映した建設市況の大幅コストダウン情報から一層の圧縮が見込まれている。本施設整備計画にコンストラクション・マネジメント方式を導入することで予算・原価管理・品質管理・建設の進捗管理などを通した透明性をも確保している。

 2010年度予算の帰属収入約500億円から控除される基本金組入額約70億円には、次の2011年度以降の建設に充当される42億円が含まれている。今後も短中期的な財源の確保に最大限努めたい。

 本年度一般入試で本学の志願者数は11万5700人にのぼり、初の日本一となった。頂に立った今こそ、教職員個々の胸中に伊能忠敬翁のごとく「彎か羅鍼」を持ち、人・物・金の原資を選択・集中配分して、時代を踏破し、本学が目指すべき確かな次世代へ繋げていきたいものである。



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