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明治大学広報
第621号(2010年7月1日発行)
北京大学で初の出張講座
国際日本学部:日本が世界に誇るマンガやアニメを紹介
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 明治大学国際日本学部は5月31日、中国の最高学府として知られる北京大学において、初の出張講座『日本マンガ・アニメカルチャー先端講座』を開催した。

 講座は、子供たちに大人気となったアニメ『美少女戦士セーラームーン』の幾原邦彦監督がアニメ制作の歴史や現状をテーマに講演。前後に国際日本学部の藤本由香里准教授と森川嘉一郎准教授が解説を行い、『クール・ジャパン』として世界に知られる日本のサブカルチャーを紹介した。国際日本学部と北京大学外国語学院日本言語文化学部との間では本年4月、出張講座に関する覚書が締結されている。

 プログラムは、北京大の学生たちが扮する、色とりどりのセーラー戦士たちの登場で始まった。『セーラームーン』は1990年代半ばに中国でもテレビ放映され、子供たちの絶大な人気を集めた。当時の子供たちがちょうど大学生となっていることもあり、500人の教室がほぼ満員。中国における日本動漫(アニメ・マンガ)の人気の高さをうかがわせた。

 講座に先立ち、李岩松北京大学副学長、程朝翔同外国語学院長、山田重夫日本大使館文化担当公使、蟹瀬誠一国際日本学部長それぞれがあいさつに立ち、初回講座を祝すとともに、今後の活発な交流に期待を込めた。

 講座はまず藤本准教授が幾原監督の経歴を紹介した上で、『セーラームーン』の日本における受容について解説。続いて幾原監督が、『セーラームーン』を中心に、アニメとキャラクター商品をセットにした「マーチャンダイジング」という日本アニメに特徴的なビジネスモデルがどうやって成立し、展開してきたか具体例を示しながら語り、最初は視聴率も商品の売れ行きも今ひとつだった『セーラームーン』が、どのような工夫で大ヒット作になっていったかなど、思わず耳をそばだてるような非常に興味深い話を展開した。最後に森川准教授が、日本アニメの「戦闘美少女」の系譜を、宮崎駿監督に影響を与えたといわれる『白蛇伝』にまで遡って解説。短時間ながら適切な図版とプレゼンテーションで会場を惹きつけた。

 出張講座は今後も継続的に年に1〜2回実施される予定。明治大学と北京大学との間に大きな絆を作り、日本動漫に対する理解を深めていく役割が期待されている。

 (藤本 由香里 国際日本学部准教授)



国際日本学部

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熱気に包まれた会場


説明をする藤本准教授

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