文部科学省は９月２８日、「大学生の就業力育成支援事業」の２０１０年度選定結果を公表、明治大学政治経済学部が申請していた「学部教育に連動した総合的キャリア形成支援」（取組担当者＝安藏伸治政治経済学部教授）が採択された。

　本年度から始まったこの事業は、大学等における、産業界等との連携による実学的専門教育を含む、学生の卒業後の社会的・職業的自立に向けた新たな取り組みを国が支援するもの。

　全国の国公私立大学・短期大学を対象とした公募には４４１件の申請があり、９月１０日に閣議決定された「新成長戦略実現に向けた３段構えの経済対策」を踏まえ、当初予定されていた選定件数（１３０件程度）を上回る１８０件（内訳＝大学１５７件、短大１９件、共同４件）が採択された。

　今回採択された明治大学のプログラムは、これまで政治経済学部が展開してきたキャリアデザイン関連の講座やカリキュラムに設置された専門性向上と職業観の涵養のための科目、就業力の育成のための機関として公務員試験指導を行う「行政研究所」、マスコミ就職希望者に時事解説や論文指導などを行う「基礎マスコミ研究室」、英語のコミュニケーション能力向上のための「英語実践力特別強化プログラム」と、各種「インターンシップ」などを学部教育と有機的に連動させ４年間の大学生活を通し学生の社会的、職業的自立をもたらすことを目的としている。１０年度より５年間、文部科学省の財政的支援を得て展開される。



文部科学省　平成２２年度「大学生の就業力育成支援事業」の選定状況について

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