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明治大学広報
第625号(2010年11月1日発行)
第4回お茶の水JAZZ祭大盛況
「明大まちづくり道場」学生50人が裏方支える
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 第4回お茶の水JAZZ(ジャズ)祭(お茶の水JAZZ祭実行委員会、明治大学共催)が10月10日、駿河台キャンパスのアカデミーホールを満席にして盛大に行われた。

 本ジャズ祭は、明治大学特別功労賞を受賞した宇崎竜童氏(作曲家・ミュージシャン、1969年法卒)と阿木燿子氏(作詞家・女優、2008年特別卒業認定)が中心となり、「母校明治大学とお茶の水の町への恩返し」という思いから始まったもの。千代田区地域の「町づくり」事業の一環としての地位も確立し、今回で4度目の開催を数え、すでに地域に根付いた文化・芸術活動の恒例イベントとなった。

 今年のジャズ祭は、3部構成で行われ、トップを飾ったのは、昨年の文化庁芸術選奨で文部科学大臣新人賞を受賞したジャズ・バイオリニスト寺井尚子氏率いる寺井尚子カルテット。1曲目『エル チョクロ』の優美かつ力強い演奏に、いきなり観客の心は鷲掴みにされた。終盤では、本学出身の一流ドラマー大隅寿男氏がゲスト出演し、お祝いムードに花を添えた。

 続いて第2部では、津軽三味線芸能歴35周年を迎える木乃下真市氏による木乃下真市トリオ。伝統芸能である津軽三味線に現代的音楽を取り入れた大胆かつ繊細な演奏は、津軽三味線を初めて味わう人にも大きな驚きと感動を与えた。

 舞台の合間には、総合プロデューサー宇崎氏が、総合司会の阿木氏と軽妙なトークを展開。「第1回のジャズ祭アンケートで、“宇崎竜童は歌わなくていい”という回答があったので、以後裏方に徹しています。そのおかげでプロデューサーに専念でき、本日のようなすばらしい一流アーティストをお迎えすることができました」と宇崎氏が会場を沸かせる場面もあった。

 そして第3部は、ギター生活40周年を迎えたスーパーギタリスト渡辺香津美氏をリーダーとする、渡辺香津美JAZZ回帰プロジェクトが出演。すごいとわかっていても驚愕させられてしまう、衝撃のギター演奏に酔いしれた。

 さらに最終幕では、寺井氏、木乃下氏、渡辺氏がジャム・セッション、「ほとんどアドリブ」というものの、そのパフォーマンスは圧巻の一言であった。そして感動のフィナーレは、出演者全員が演奏、次々と繰り出される一流プレーヤーの共演に、会場は熱気と感激の波に包まれた。

 今回のお茶の水ジャズ祭の運営には、学生ボランティア約50人が参加した。これは、宇崎氏の「音楽を通じた町おこしに携わることによって社会に出る前に何かを掴んでほしい。様々な職種や業種のプロと関わることで少しでも新たな気づきの場となれば」という想いから発足した「明大まちづくり道場」のメンバーたちだ(本紙第621号既報)。本ジャズ祭をはじめ、お茶の水茗渓通り商店街アートピクニック、神保町ブックフェスティバル、神田スポーツ祭りなど、千代田区地域催事の音楽を中心としたイベント運営に携わり、貴重な体験とともに地域との交流を深めている。

 宇崎氏と阿木氏の、母校明治大学とお茶の水の町に対する熱い想いの輪は、後輩たちに着実に広がっている。今後も音楽などを通じたお茶の水活性化の取り組みが楽しみだ。

(経営企画部校友課)



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伝統芸能が奏でる迫力


会場沸かす円熟トーク
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