関東大学リーグ戦の惨敗から1ヵ月半。本学アイスホッケー部門はインカレ(第83回日本学生氷上競技選手権大会)で近年まれに見る逆転劇をやってのけた。その立役者となったのが長岡佑弥部門主将(法4)だ。 2006年度リーグ戦以降、本学は優勝を経験していない。2007年度入学の長岡主将の世代は「優勝を知らない世代」である。それゆえにかかるプレッシャーは重い。だが、長岡主将は昨春の関東大学選手権を制し、そのプレッシャーをはねのけた。「俺たちには実力がない、だから結束して戦う」という姿勢でチームを優勝に導いた。秋のリーグ戦では膝の全十字靱帯断裂に見舞われたが、執念のリハビリで復帰。チームの主力として戦い、プレーオフで東洋大に惨敗したチームを励まし続けた。 苦しい時期を越え、迎えた最後のインカレ。その中で長岡主将は、鉄壁のDFとしてゴールを守り抜いた。そしてチームはライバルを次々に破り、優勝を勝ち取った。 喜びも苦しみも知り抜いたこの1年。長岡主将が残した大きな足跡はこれからも部に生き続けるだろう。 (ながおか・ゆうや 法4 白樺学園高 173cm・70kg) 文・写真:田中敬祐(文2) 明大スポーツWEB 前のページに戻る