明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
明治大学TOP > 明治大学広報 > 第629号(2011年3月1日発行)
明治大学広報
第629号(2011年3月1日発行)
管啓次郎教授(理工)が読売文学賞を受賞
明治大学広報TOPへ
 管啓次郎理工学部教授(比較詩学・批評理論)が著書『斜線の旅』(インスクリプト)で第62回読売文学賞(随筆・紀行賞)を受賞し、その贈賞式が12月21日帝国ホテルで行われた(写真)。

 著書は2005年から2009年にかけて雑誌『風の旅人』に連載した紀行エッセーをまとめたもので、ポリネシア全域をはじめとする世界各地への旅が綴られている。

 読売文学賞は、戦後の文芸復興の一助とする目的で1949年に読売新聞社が創設した。現在は小説、戯曲・シナリオ、評論・伝記、詩歌俳句、研究・翻訳、随筆・紀行の6部門から選考され、前年11月からその年の11月までに発表・刊行された文学作品の中から各部門について最も優れた作品に授与されるもので、今回の管教授ら6人を含め延べ355人が受賞している。

 管教授は現在、理工学研究科新領域創造専攻主任を務め、同専攻ディジタルコンテンツ系で「コンテンツ批評」、「映像文化論」を担当している。

 受賞の言葉・管教授
 『斜線の旅』は雑誌『風の旅人』に2005年からの5年間連載したエッセーです。旅行会社が出している雑誌に、旅行そのものについての批判を毎回書いていました。ありふれた観光旅行が旅を摩滅させている時代にあって、新鮮で意味のある旅を取り戻すにはどうすればいいか。それを文章でどう書けるかを考えました。主な舞台はポリネシア、広大な太平洋の島々です。あまりに不機嫌な本で、当然ぜんぜん売れなかったのですが、選考委員のみなさんが鋭い反応を下さいました。旅と経験と文学の関係を、これからも追求します。



前のページに戻る



ページ先頭へ

© Meiji University,All rights reserved.