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卒業生の声

卒業生の声(兒玉さん)

兒玉まどか(こだま まどか)
茨城県公立小学校教員(2012年博士前期課程修了)

——自己紹介をお願いします

 2012年に博士前期課程を修了しました、兒玉まどかと申します。現在は茨城県において,小学校教員として勤務しております。

——普段の仕事の様子を教えてください。

 日々,子供たちとともに,勉強や運動に励んでいます。基本的に,小学校は担任の教員が全教科を教えるようになっていますが,近年,教科担任制が導入され,理科や外国語活動活動などは,専門の免許状を持っている教員が教えることも増えています。

——どんなところにやりがいを感じますか

 「先生,この授業おもしろかった」「どうして,こういう結果にあるのかな?もっと調べてみる!」など,子供たちからの様々な反応があるところに,教員という仕事の醍醐味を感じます。特に,卒業学年の子供たちを担任した際は,小学校生活の総まとめの学年ですので,中学校への接続も意識して、日々の仕事に取り組もうと思いますね。

——仕事で心がけていることってなんですか

 「今の自分で最善を尽くす」ということです。教員という仕事は,数字ですぐに結果がでるというものではありません。その時に最善と思ったことが,すぐに結果として出るわけではないのです。だからこそ,子供たちの将来にとって最善であるように信じて,日々の仕事にあたることが大切だと考えています。

——なぜ考古学専攻に進んだのでしょう

 小学校時代の恩師が,文化財関係の部署に異動となり,地元の発掘現場の現地説明会で再開したことが,きっかけだと思います。それまでも社会科や歴史の授業は好きで興味はありましたが,実際に,遺物や遺構に触れ,いきいきと説明する恩師の姿を目にしたことが大きな契機になりました。

——学生時代の生活について教えてください

 毎日の授業が大変だったと記憶しています。専攻の科目だけでなく,教員免許を取るための授業の履修もしていたので,1週間のスケジュールは,ほとんど授業で埋まっていました。ただ,自分のやりたいことを選んで勉強させてもらっているという思いがあったので,つらくはなかったですね。後,私は地方出身ですので,友達と一緒に東京の街で買い物をしたり,食事をしたりするのが,本当楽しかったです。

——考古学を学んでよかったことって何ですか

 考古学専攻では,夏休みを利用して,発掘調査の実習の授業がありました。実際に遺構や遺物に触れたり,発掘のやり方を学んだりすることは本当に新鮮な体験でした。また,学問的な側面だけでなく,先生方や先輩方,お世話になる実習先の方々への接し方など,将来的に社会人になったときに必要ことも,日々の実践の中で教えていただけました。

——大学生活で得たものは

 考古学という学問を通して,先人たちが残した足跡から様々なことを考え,学ぶことの大切さを教えていただきました。それは,現在教員として仕事をする中においても,貴重な糧となっています。

——受験生にアドバイスをお願いします

 大学受験は,大きな人生の転機だと思います。つらく厳しいこともあるかとは思いますが,自分を信じて,今後の人生のためには何が必要なのかよく考え,頑張ってほしいと思います。また,大学入学はゴールではありません。大学生活で得たものを糧に,その後の人生をどう生きるのか,よく考えて大学生活を送られるとよいかと思います。