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文学部

2015年度佐藤達夫教育研究振興基金によるフランス研修を実施しました

2016年05月25日
明治大学

2015年度、明治大学のフランス文学専攻OBの佐藤達夫氏から、フランス文学専攻の学部生と大学院生が実際にフランスに行き、みずから異文化体験をすることによって、国際人としての素養を身につけることを願って、高額のご寄付を頂きました。
この嬉しいお申し出を最大限活用するべく、フランス文学専攻では次のとおりA部門(パリ・ディドロ大学での短期語学研修)とB部門(自由研究型フランス研修)という二つの部門を設け、学生の応募を募ったところ、多数の学生から応募がありました。

A部門では、いまパリでもっとも発展的なパリ・ディドロ大学と提携し、参加費の一部を基金から助成して春休み中に3週間の明治大学文学部オリジナルの語学プログラムを実施しました。平日の午前中は能力別に語学の授業を受け、学食での昼食後、午後には自由行動やパリの見学を行い、土曜日には、シャルトルやプロヴァンなどといったパリ近郊の歴史的な町を訪れるという盛りだくさんの内容となっています。参加者は、それぞれ留学期間中に各自の研究を行うための研究計画書を事前に作成し、学業成績やフランス語力を合わせて審査の上,選ばれました。1年生4人と2年生8人の計12名が参加し、パリ大学都市の学生寮で、パリの大学生の生活を満喫しました。

B部門は自由研究型の部門として設定し、学生が設定した研究計画の経費を基金から助成をすることとしました。
1年生から大学院生までの沢山の応募の中から、<フランスの農場で働きながらチーズの研究をする計画>や、<フランスでのバレエ文化について、実際にダンススタジオでレッスンを受けながら調査する計画>、<現代のフランスにおいてジュール・ヴェルヌの作品がどのように息づいているのかを調べる計画>など優れた計画18件を選抜しました。
A部門とは異なり、各学生が飛行機の渡航費や宿泊費,研究に必要な経費を前もって調べ、研究の実現性や、その効率などについて教員と相談しながら計画した上で、2週間から1ヵ月の間フランスで研究を行います。
今年の9月までの間に各学生が研究を終える予定です。

嬉しいことに来年度も佐藤達夫氏から寄付のお申し出をいただきました。ぜひ2016年度も若い皆さんに自分の力で、自分の関心に沿って研究計画を立て、現地で実際にフランスを体験できるという得難い経験をしていただきたいと思います。帰国後の皆さんの充実した笑顔を楽しみにしています。