文部科学省が平成17年度から5年間に渡り取り組んだ「大学国際 戦略本部強化事業」を契機として、日本の高等教育機関において「国際戦略」という表現が定着し、今日では多くの大学が中長期計画の中に戦略的に国際的な取組みを位置付けています。このような国際戦略や目標をどう実現できるか、目標設定そのものが妥当だったか、などの評価・分析を進めることが重要な課題と なっていますが、評価手法や指標についての認識が十分に浸透しているとは言えない状況です。欧州におい ては、国際化に特化した組織評価が広く実施され、ベ ンチマーキングなどを用いた相互評価、オンライン評価指標を用いた自己点検、アクレディテーションと連動した国際化認証などが実施されています。米国においても、国際化の進捗度を分析する組織評価の試みがＡＣＥ（American Council on Education）などの高等教育団体を通 じて進められてきました。
本シンポジウムでは、こうした欧米での取組みを紹 介し、比較・検証します。また、日本の大学における国際化組織評価の在り方について、議論を深めます。
日時：2013年3月18日（月） 13:00〜17:00 （開場12:30）
会場：東京国際交流館プラザ平成国際交流会議場（東京都江東区青海2-2-1）
(アクセスの詳細は
こちらでご確認ください。)
主催：独立行政法人日本学生支援機構
協力：明治大学国際連携本部、明治大学国際教育研究所、
公益財団法人日本英語検定協会
後援：文部科学省、外務省、一般社団法人国立大学協会、日本私立大学団体連合会、
特定非営利活動法人JAFSA（国際教育交流協議会）
実施：株式会社明大サポート
参加費：無料
*本シンポジウムの申込サイトでの受付は終了いたしました。 当日会場においてもお申込みいただけます。
*本シンポジウムの申込サイトでの受付は終了いたしました。
当日会場においてもお申込みいただけます。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
海外ゲスト
Hans de Wit（アムステルダム大学教授）
アムステルダム大学の元副学長（国際担当）であるとともに、EAIE(欧州国際教育協会)の創設メンバーである。大学国際化の研究の第一人者で、Journal of Studies in International Educationの編集者でもある。現在は、ミラノにあるUniversità Cattolica Sacro Cuoreの高等教育国際化研究所の所長も兼務している。明治大学国際教育国際連携機構研究所のアドバイザーとして日本での共同研究も推進している。
Eva Egron-Polak（IAU事務局長）
Association of Universities and Colleges of Canada (AUCC)などの勤務を経て、2002年よりユネスコを基盤とするIAU（International Association of Universities）の事務局長となる。UNESCO、 EU、OECDなどの各種委員を務め、高等教育の国際化にかかわる政策提言にかかわっている。世界の大学の国際化動向の調査報告（Global Survey Report on Internationalization of Higher Education）の執筆者でもある。
Uwe Brandenburg（CHEコンサルト）
フンボルト大学国際担当部長などをつとめた後、ドイツの高等教育団体であるCHE（Centre for Higher Education Development）のコンサルタントとなる。欧州における卓越した大学のランキング・プロジェクト、Excellence Ranking のリーダーでもある。EUが中心となった大学国際化評価指標プロジェクト、IMPI（Indicators for Mapping and Profiling Internationalization）でも中心的役割を担ってきた。
Barbara Hill（ACE）
スウィート・ブレア大学学長、デニソン大学プロボースト, コロンビア大学バーナード・カレッジ副学部長などを経て、ＡＣＥのシニア・アソシエートとなる。大学国際化にかかわるリーダーシップの役割、国際戦略の立案に関して、大学関係者に向けた問題提起や助言をおこなっている。AACU(Association of American Colleges and Universities)、NAICU(National Association of Independent Colleges and Universities)などの高等教育機関の連盟においても要職を務めてきた。
国内ゲスト
渡部 由紀（京都大学国際交流推進機構国際企画連携部門助教）
野田 文香（独立行政法人大学評価・学位授与機構研究開発部准教授）
太田 浩（一橋大学国際教育センター教授、明治大学国際教育研究所客員研究員）
米澤 彰純（名古屋大学大学院国際開発研究科准教授、明治大学国際教育研究所客員研究員）
プログラム
12:30 受付開始
13:00 開会挨拶 遠藤 勝裕：独立行政法人日本学生支援 機構 理事長
勝 悦子：明治大学副学長,政治経済学部教授
13:20 調査報告
｢欧米における大学国際化の評価（機関評価）—比較調査報告—｣
渡部 由紀：京都大学国際交流推進機構国際企画連携部門助教
野田 文香：独立行政法人大学評価・学位授与機構研究開発部准教授
13:40 第一部 「大学国際化の評価—世界の動向—」
13:40 基調講演① Hans de Wit：アムステルダム大学教授
“Why and How Do We Need to Evaluate Internationalization in Higher Education?”
Historical background and current agenda for the review of internationalization
14:05 基調講演② Eva Egron-Polak：IAU事務局長
“Role of Institutional Review of and Advisory Service for University Internationalization”
IAU Survey and ISAS
14:30 基調講演③ Uwe Brandenburg：CHEコンサルト
“How to Measure What Counts: Capturing Facts, Perceptions, and Attitudes”
Analysis and Findings of three projects: IMPI, memo, ERASMUS tender
14:55 基調講演④ Barbara Hill：ACE
“Comprehensive Internationalization: An Integrated Approach”
15:20 コーヒーブレイク
15:40 第二部
15:40 問題提起：「国際化評価—日本の大学への示唆」
コメンテーター 太田 浩：一橋大学国際教育センター教授，明治大学国際教育研究所客員研究員
16:00 パネルディスカッション
モデレーター 太田 浩：一橋大学国際教育センター教授，明治大学国際教育研究所客員研究員
パネリスト Hans de Wit，Eva Egron-Polak，Uwe Brandenburg
米澤 彰純：名古屋大学大学院国際開発研究科准教授，明治大学国際教育研究所客員研究員
芦沢 真五：明治大学国際連携機構特任教授，明治大学国際教育研究所副所長
17:00 閉会挨拶 横田 雅弘：明治大学国際日本学部教授，明治大学国際教育研究所所長
17:30 レセプション
会場：日本科学未来館7階(シンポジウム会場ビルの向かい) 会費:3,000円
(アクセスの詳細は
こちらでご確認ください)
Hans de Wit (アムステルダム大学教授)
Eva Egron-Polak（IAU事務局長）
Uwe Brandenburg（CHEコンサルタント）
Barbara Hill（ACE）
