明治大学は8月4日、潘基文(パン・ギムン)国際連合事務総長の来日に際して早稲田大学で行われた、「国連アカデミック・インパクト(AI)」の第一回会合に参加した。 会合には、明治大学を含む5大学(ほか九州大学、早稲田大学、中央大学、大阪商業大学)の学長および副学長が出席。各大学の実際の活動や、今後のAIの推進について意見交換がされた。 明治大学からは針谷敏夫副学長(総合政策担当)、勝悦子副学長(国際交流担当)ら大学関係者、オブザーバーとして明治大学構内に事務所を構える国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」の関係者らが出席。針谷副学長から、HRWと連携した人権問題への取り組みや、平和教育登戸研究所資料館の開設など、明治大学が取り組む5つの活動を紹介した。 潘事務総長はAIへの賛同に謝辞を述べ、各大学の活動に言及。明治大学の取り組みについては、「権利自由」、「独立自治」の建学の精神に触れつつ期待を寄せた。 会合終了後、潘事務総長は、「平和と軍縮」をテーマに講演し、参加5大学の学生ら約450人と、「核なき世界の実現」に向けて対話した。 本年11月18日には、ニューヨークの国連本部にて「アカデミック・インパクト発足式」が予定されており、明治大学はAIへの参加を通して、地球規模の課題解決に積極的に対応していく。 「アカデミック・インパクト(AI)」とは 世界平和の実現のために、国連と世界の高等教育機関(主に大学)を結びつけるグローバルな取り組みで、潘事務総長が提唱し、2009年より活動が本格化した。 国連が定める「人権」、「識字能力」、「持続可能性」、「紛争解決」の4つの分野における普遍的な10原則のうち、毎年少なくとも1つの原則を積極的にサポートする活動が求められるもの。2010年7月現在、世界280大学がAIの10原則にコミットすると表明している。 アカデミック・インパクト −明治大学の試み− 国際連合広報センターHP「国連アカデミック・インパクト、第1回会合を開催」 前のページに戻る