≪山崎さんは商学部の協定校・ブレーメン経済工科大学に初めて留学した商学部学生の1人です。留学の成果についてお伺いしたところ、ドイツでのインターンシップ経験を挙げ、中身のある留学生活であったことを語っていただきました。山崎さんの「帰国報告書」からここではその部分を紹介いたします。≫
ここでは、帰国後の面接で、留学中のインターンシップ経験をどう活かしたのか書こうと思います。就活中に、ドイツでのインターンシップ経験は高く評価されましたが、このインターンシップが初めからうまくいっていたわけではありませんでした。
インターンシップ開始直後は、実際の会社内で使われている言葉がよく分からず、一日中緊張した状態が何週間も続き、毎日頭が痛くなりながら課題をこなしていました。しかし、何よりも一番戸惑ったのは、ドイツの「個人主義的な社風」です。ドイツの企業では、一部屋に数人しか座っておらず、私のいた通関課では、少ないときで2人、多いときに4人で一部屋でした。「みんなで何か一つの仕事をしよう!」というよりも、自分の仕事を黙々と行い、終わったらさっさと帰り、効率よく仕事が出来るならば、何時に出退社しても、何をしても構わないといった雰囲気でした。当初は、「日本人一人だから目立つだろうし、みんな相手にしてくれるだろう」と思って、実習を始めたわけですが、目立つどころか存在感がほとんどないような状態でした。しかし、インターンシップが進むにつれて、「ドイツ人の働き方」がだんだんと分かってきました。