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ブレーメン留学体験記4

商学部商学科 男性
留学期間: 2008年9月~2009年2月(4年次に留学)



 私は、ドイツ語を含めHSBで5科目を履修していました。5科目というと少ないと思われるかもしれませんが、HSBのカリキュラムでは1科目で週に2~3コマあり、また講義意外にもTandem を行っていたため、あまり多くの科目は履修できませんでした。

AWSでの講義

(1)Wirtschaft Englisch Herr Kor  英語
 この講義ではビジネス英語を学習するとともに最近世界で起こったニュースや時事問題についてディスカッションするものです。学生に対しては毎週各テーマについて書かれたエッセイとFinancial Timesなどの英字新聞を読んでくることが求められます。
 また義務ではありませんが、二人一組のチームを組み、与えられたテーマで15分間のプレゼンテーションをします。私には環境問題と環境ビジネスについてのテーマが与えられ、それについてのプレゼンテーションを行いました。
(2)Wirtschaft und Gesellschaft JapanⅢ Herr Goydke ドイツ語
 この講義では日本経済や企業についてドイツと比較しながら学んでいくというものです。日本の企業形態(株式会社・合同会社など)や雇用制度などを学習していました。またグループで日本企業へバーチャル投資をし、そのパフォーマンスを競うということも行われました。この講義は試験が無く、グループによる論文作成により成績評価が行われます。私のグループは「企業汚職」のテーマでブレーメン商工会議所にインタビューをするなどの調査を行いながら論文作成を行いました。

ISGMでの講義

(1) Controlling Herr Olesch  英語
 この講義は管理会計についてであり、企業の財務諸表やROEなどの経営指標を基にどのような経営戦略をとっていくかということを学んでいきました。ある情報を与えられグループに分かれてその場でディスカッションをするというようなことも行われました。
(2) International Controlling & External Accounting Herr Olesch 英語
 この講義ではドイツ商法(HGB:Handelsgesetzbuch)と国際財務報告基準(IFRS: International Financial Reporting Standards)を比較しながらその内容を学習しました。またControllingと同じく経営指標や経営戦略についても述べられていました。この講義はControllingと同じ教授のため内容が重複する部分もありますが、Controllingよりもより深く学んでいるため非常に興味深いです。質問に対しても非常に丁寧に答えて頂けるため、理解するうえで非常に有難かったです。

Fremdsprache Deutsch Frau Weindok

  最後にドイツ語の授業についてです。これは学部とは関係なく留学生を主に対象としています。
 この授業は能力別になっており、私のレベルはB2であり、5クラス中3番目のクラスに所属していました。前置詞や仮定法といった文法事項を学習するとともに、100~200語での文章作成や5分程度のプレゼンテーションといった課題も出されました。
≪商学部の協定校・ブレーメン経済工科大学に留学した商学部学生の一人です。ご自身の合言葉ともなっている「何事も経験」、留学を経てからのこの言葉の奥深さを語ってくれました。「帰国報告書」からここではその部分を紹介いたします。≫

 「何事も経験」これが私の合言葉であり、このドイツ留学の原点です。留学時に大切なことは、前向きになって行動することだと思います。留学当初は、私も言語の違いや複雑な手続き、一人暮らしによる自炊など様々なことで苦労していました。ただ、留学生活が辛いと感じたことは本当に1度もありません。なぜなら、目の前に広がる日本とは違った世界が非常に魅力的であったからです。

 私はドイツにおいて大学内外を問わず、とにかく積極的に行動しようと思いました。Tandemは頻繁に行いましたし、論文作成のためのブレーメン商工会議所へのインタビューや三日三晩徹夜して作成したプレゼンテーションは良い思い出です。勉学以外でもベルリン旅行中にハンブルク在中のドイツ人のご老人と知り合いになり、その方の家に後日訪問するなど様々な出会いがありました。今でもその方とはEメールで連絡しあっています。

 何かトラブルが起きたときでも、ショックを受けずに、誰かに相談し、1つ1つ対応していけば必ず何とかなります。
 全て前向きに、そして「何事も経験」と割り切って行動していけば、得るものは必ずあると思います。皆さんの留学が実りあるものになるように願っています。





≪メッセージとご報告、どうもありがとうございました。≫