卒業生の声

卒業生の声(佐藤さん)



佐藤 兼理(さとう けんり)
川崎市立富士見中学校教諭(2017年大学院博士前期課程修了)


——簡単に自己紹介をお願いします

 私は2010年に学部を卒業し,中学校の教諭として5年間勤務しました。教員としての生活は充実していたのですが,大学院で研究を続けたいという思いを捨てきれませんでした。職場に懇願した結果,2015年度から2年間休職させていただくことができ,再び明治大学の大学院に入学することが出来ました。博士前期課程では主に弥生時代の竪穴住居の研究をしていました。

——普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか?

 現在は復職して再び中学校の社会科の教諭として勤務しています。普段の生活は,日々授業を行い,放課後は部活動の指導,その後は事務処理や教材研究などを行っています。適宜,会議や出張などもありますが,基本的には学校で学級経営及び教科指導を行っています。

——現在のお仕事のやりがいは何でしょう?

 直接,生徒からリアクションが返ってくるところです。生徒は大人以上に興味を持った時とそうでない時の反応がシビアです。その分,お互いに伝わりあった時のライブ感やイメージを共有したという感覚を得られることは非常に面白いと感じます。

——現在のお仕事で心がけていることを教えてください

 何よりもまず,自分自身が授業を面白いと思えるように心掛けています。研究という行為を少しでも齧った身として,授業では説得力がある理由付けを行うことを大切にしています。その理由付けの過程で相手をどう引き付けるかが面白さなのかな,と考えています。

——なぜ明治大学の考古学専攻に進学したのでしょうか?

 TVや本など影響で「考古学」という言葉だけはよく聞いていましたが,実際に「考古学」を学ぶことが出来る大学は思っている以上に少ないことを大学受験の時に知りました。その中で,明治大学は専攻として明確に「考古学」を謳っていたので,ここに入れば間違いないと思い志望しました。
 考古学を学ぼうとした理由は,実際のモノに触れて歴史を解釈するという行為に高校時代から興味を持っていたからです。地学が好きだったこともあり,史学の中ではどちらかというと理系寄りの考古学に興味を持ちました。

——どのような学生生活を過ごされていましたか?

 私の場合は少し特殊かもしれませんが,サークル活動は行いませんでした。興味を持っていなかったわけではありませんが,それ以上に遺跡の発掘やアルバイトなどに魅力を感じていました。さらに,教職や学芸員などの資格課程も取得していたため,時間割の調整が難しくなることが多々ありました。ただ,全てのキャンパスで資格課程の授業が履修できたため,どうにか理想の時間割で4年間過ごすことが出来ました。

——明治大学で考古学を学んで良かった,と感じることは何でしょうか?

 明治大学がもつ「堅実」という良いイメージに現在助けられています。100年以上の長い歴史をもつ大学なので,誰に名前を出しても分からないことはないという安心感があります。さらに,昨今はスポーツでの活躍も目覚ましく,文武ともに活躍しているなと感じています。

——大学生活で得たものって何でしょう?

 好きなことを他の誰かに伝える力だと思います。実用書や自己啓発本などでよく耳にする言葉だと思いますが,こういう力を得るのは本だけでは難しいと思います。物事を客観視して相手に分かり易く伝えられるようにするには,教授や同級生との対話なしでは身に着けられないと思います。特に考古学専攻に入ってくる人は学問をするというモチベーションが高かったため,真剣にやればやるほど楽しくなった記憶があります。そういう意味で,大学で得たものは社会に出てどこに行っても役に立つ普遍的な力だと思います。

——受験生の皆さんにアドヴァイスはありますか?

 大学での勉強は高校までの勉強と大きく違うと思います。ちょっとした興味だったとしても,その興味があれば大きく成長できるところが大学の面白さだと思います。明治大学の考古学専攻の先生方は,そのちょっとした興味を学問にまで発展させてくれるはずです。私自身,そのおかげで今があるようなものです。

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