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在学生の声・卒業生の声

在学生の声

在学生の声1
 ・明治大学文学部哲学専攻を選んだ理由やきっかけは何でしたか。
  哲学専攻が新設されるにあたって、先生方が解説なさった『いま、哲学が始まる。』という本を読み、興味をもちました。

・哲学専攻での学びにおいて、特に印象的だったことや興味深いと思ったテーマは何ですか
 「哲学交流論」です。この講義は、古今東西の哲学者を問わず、「魂」というテーマを軸に様々な考えに触れることができます。東洋も西洋も学べる
 というのは哲学専攻自体の特徴でもあり、この講義でそれを体感することが出来ました。

・哲学専攻で学んだことと、卒業後の進路選択との関わりがあれば、お聞かせください。
 哲学を通じて読解力や思考力、表現力などを学びました。これらは分野を問わず、将来に残る財産だと考えています。そのため、進路選択は特定の
 業界業種に絞られるといったことはないと思われます。

・哲学専攻の受験を考えている受験生に一言お願いします。
 いま、だからこそ一緒に哲学を学びましょう。
在学生の声2
 ・明治大学文学部哲学専攻を選んだ理由やきっかけは何でしたか。
  高校倫理での学びが興味深く、哲学という分野に関心をもちました。

・哲学専攻での学びにおいて、特に印象的だったことや興味深いと思ったテーマは何ですか
 「基礎演習(哲学)」です。哲学専攻では、哲学を学ぶことからではなく、論文を学ぶことから始まります。哲学はその間に出てくる素材です。
 東西問わずに様々な論文を読むことで、論文をどう読むか、どう書くかを学びます。さらには、そのことが何故哲学を学ぶうえで重要なのかを
 理解できます。

・哲学専攻で学んだことと、卒業後の進路選択との関わりがあれば、お聞かせください。
 ゼミの先生が主催していた読書会に参加したことをきっかけに、ウィトゲンシュタインという哲学者に興味をもちました。読書会が終了した後も、
 より専門的な学びを得たいと考え、大学院を志すようになりました。

・哲学専攻の受験を考えている受験生に一言お願いします。
 来る後輩たちをお待ちしています。応援しています。
在学生の声3
 ・明治大学文学部哲学専攻を選んだ理由やきっかけは何でしたか。
  塾の先生が大学で哲学を学んでいた方で、影響を受けました。

・哲学専攻での学びにおいて、特に印象的だったことや興味深いと思ったテーマは何ですか
 「哲学概論」です。この講義では、私たちが普段あまりにも当りまえに使っているために、深く考えてこなかった「知っている」や「同じである」
 とは、どのようなものかを考察します。この講義を通して、自分がいかによくわからない世界に生きているかということや、そのよくわからないものを
 学問する面白さに気づかされます。

・哲学専攻で学んだことと、卒業後の進路選択との関わりがあれば、お聞かせください。
 卒業後はシステムエンジニアとして働こうと思っています。文系職ではないですが、ゼミなどの演習を通して身につけた、論理立てて意見を伝える能力
 は十分活かせると思いました。

・哲学専攻の受験を考えている受験生に一言お願いします。
 哲学にも様々な分野があるため、漠然とした興味関心で入った方でも楽しめるのではないかと思います。
在学生の声4
 ・明治大学文学部哲学専攻を選んだ理由やきっかけは何でしたか。
 塾の先生が哲学を学んでおり、それがきっかけで哲学に興味を抱きました。

・哲学専攻での学びにおいて、特に印象的だったことや興味深いと思ったテーマは何ですか
 「哲学プラクティス」です。この講義では、ふと生じるような疑問に対して、柔軟な思考と自由な話し合いで答えを見つけ出します。
 哲学という言葉で連想されるような難しさや堅苦しさはなく、それでいて多様な意見が飛び出す面白い空間となっています。

・哲学専攻で学んだことと、卒業後の進路選択との関わりがあれば、お聞かせください。
 特に、対話する力が醸成されたと考えています。哲学書を読み、遠くの他者の声をきき、哲学プラクティスを通じて、近くの他者と意見を交える。
 このような経験から対話を基本とするコミュニケーション能力が身につき、営業職を志望するきっかけとなりました。

・哲学専攻の受験を考えている受験生に一言お願いします。
 気になっている哲学者がいれば教えてください!
在学生の声5
 ・明治大学文学部哲学専攻を選んだ理由やきっかけは何でしたか。
 哲学に興味を持ったのは、高校の倫理の授業で、今までの自分とは異なる視点で物事を見て考える人々を知ったことがきっかけです。また、分野を問わ
 ない基礎能力を身につけたいと思い、思考力を養うために哲学を学ぼうと決めました。
 明治大学の哲学専攻を選んだのは、受験当時、明治大学に哲学専攻が新設されたばかりであることを知ったからです。他大学にも哲学専攻は存在します
 が、実学を学ぶための学部が増える中、あえて今の時代に哲学専攻を新設するところに惹かれ、明治大学の哲学専攻を志望度の高い大学として受験しま
 した。

・哲学専攻での学びにおいて、特に印象的だったことや興味深いと思ったテーマは何ですか。
 哲学専攻の学びにおいて印象的だったのは、哲学プラクティス(哲学対話)という授業です。哲学と聞くと一人で考え込むイメージを抱く方も多いかも
 しれませんが、哲学対話では自由なテーマのもと、参加者全員が対等な立場でルールに従い、様々な意見を交換することを目指します。相手の意見を
 よく聞き、それについて考え、自分の意見を練り直すという行動は、普段の「雑談」ではなく「対話」をしている実感を得られ、非常に楽しかったで
 す。

・哲学専攻では何をどのように学んでいますか。学習生活について教えてください。
 哲学専攻の授業では、それぞれの先生の専門分野の人物や事柄に関する文献を読み、自分で授業前に要約や疑問点をまとめて、授業で文献の解説や背景
 知識などを学ぶことが多いです。私はイスラム教を学ぶゼミに所属しているので、例えばイスラム主義と世俗主義について、イスラム教における宗教学
 者の役割について、などの文献を読み、卒業論文を見据えた知識を増やすための学習をしています。これらの授業では必ずしも正解のある問いが設定さ
 れているわけではないので、先生と学生が共に理解を深めるための対話や議論をしています。触れた文献をもとに自分なりの考えを導き出すことに重点
 が置かれていることも、哲学専攻の授業だからこそだと思います。

・哲学専攻の受験を考えている受験生に一言お願いします。
 受験生活の中で、不安になったり焦ったり、勉強の意義を見いだせなくなったりすることがあるかもしれませんが、そのたくさんの悩みに対し自分なり
 に折り合いをつけ、やり抜くことに私は価値があると思います。時々休息することも忘れずに、頑張ってください。応援しています。

卒業生の声

2021年度卒業 林翔也さん
・哲学専攻での学びにおいて、特に印象的だったことや興味深いと思ったテーマは何ですか。
 哲学専攻は、数少ない〈ふと立ち止まって考える場〉なのだと思います。
 例えば、哲学者のテキストを読むとき。1年次から受講するゼミナール形式の演習では「哲学書を読む」訓練をしていきます。その際に必要となるのが、
 流し読みせず一文一文立ち止まって読む、という癖です。これにより、「あれ、これってどういう意味だろう」や「この点は他の哲学者も論じていた
 けれど、異なる結論が生じているのはなぜだろう」といった疑問を持つことができます。そしてその疑問から、哲学が始まります。
 あるいは、学友や先生方との他愛のない会話において。うまく生きていこうと思ったら隠してしまうような、周りの雰囲気に気を遣って通り過ぎて
 しまうような、ちょっと面倒で、けれどあなたにとっては重要な疑問や指摘を受け入れてくれる人たちが、この専攻には集まります。
 あなたがふと立ち止まって考えたくなったとき、その人たちはきっと一緒に立ち止まって、あーだこーだと対話を始める。そしてその対話から、
 哲学が始まります。こうした〈ふと立ち止まる〉ことが許される場での学びは、常にゆっくりと進みました。緊張感のある、されどゆっくりとした
 空気感や、おそらくは哲学書を読むという訓練の成果もあるのでしょう、哲学専攻の人々は聴き上手な人が多い印象です。自分とは異なる考えを
 受け入れ、その差異がなぜ生まれるのかに興味を持ち、対話する。これはきっと、どんな場所においても活きてくる姿勢だと思います。

・哲学専攻で学んだことと、卒業後の進路選択との関わりがあれば、お聞かせください。
 卒業後は、本作りに携わりたいという想いから印刷会社に就職しました。一度は学問の現場から離れることになりましたが、卒業してもなお、
 書店に行けば人文書の書棚へ自然と足が向き、新刊を眺めては「今日も哲学は続いている」と嬉しくなります。哲学は、ふと立ち止まる勇気さえあれば
 どこにいても続けることができる。そう思うのも、〈立ち止まって考える場〉を提供してくれる哲学専攻で過ごした日々のおかげです。

・哲学専攻の受験を考えている受験生に一言お願いします。
 歩み続けることが求められる日々のなかで、立ち止まることは勇気がいることかもしれません。でも哲学専攻には、あなたのように考えたり話したり
 することが好きな学友と、広大な哲学の世界をみせてくださる先生方がいます。どうか、立ち止まることを恐れないでください。きっとそこから、
 あなたの哲学が始まるのですから。

卒業生の声

2021年度卒業 馬場萌未さん
・哲学専攻での学びにおいて、特に印象的だったことや興味深いと思ったテーマは何ですか。
 哲学専攻での学びは、いつも自分とは違う視点に出会う新鮮さと、他者の考えを理解したいと思う切実な歩みの中にありました。
 なかでも印象的だった授業に、哲学プラクティスがあります。
 この授業では専門的な用語を使うことなしに、身近なテーマについてグループで対話します。毎回、自分とは相容れない意見と出会うことになり、
 人それぞれがもつ視点の違いを痛いほど肌で感じることとなりました。
 また4年次には卒業論文を執筆します。
 わたしは以前よりとめどない技術開発に漠然とした不安を抱いていたことから、ハイデガーの『技術とは何だろうか』という文献を題材にとり、
 その読解を主とした卒業論文を執筆しました。文献を読み、他の研究者の解釈とも照らし合わせながら彼の思想の一端を理解しようとすることは、
 地道だけれど充実した活動で、なかでもゼミの友人と読書会を組織して一行ずつ文献を読んでいったことは、哲学専攻での貴重な経験の一つです。
 また、同級生がそれぞれの問いに真摯に向かう姿に、自分も励まされました。

・哲学専攻で学んだことと、卒業後の進路選択との関わりがあれば、お聞かせください。
 卒業後、わたしは外資系コンサルティング企業へビジネスコンサルタントとして就職します。
 人文学系の学部に進学する際、就職活動で不利になることを心配する方が居るかもしれませんが、大学で哲学を学んでいたということが、
 就職活動の際に不利になると感じたことはありません。
 特に多様性を重視する企業では、人文学系の学部出身であることも評価され、学んできたことを自分の言葉で伝えることができれば企業側からも
 魅力的に映るはずです。わたしは哲学とは縁遠い領域でキャリアを築いていくことになりますが、哲学専攻での日々を糧に、
 これからも自分が抱く問いを手放すことなく地道に問い続けていきたいと思います。

・哲学専攻の受験を考えている受験生に一言お願いします。
 哲学専攻では、生活のなかで感じる、些細だけれど自分にとっては見過ごすことのできない問いをじっくり考える時間があり、
 それをサポートしてくださる経験豊富な先生方がいます。
 是非、明治大学の片隅にある秘境的学び舎、哲学専攻に足を踏み入れてみてください。きっと、新しい道が拓けてくるはずです。