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学長室

M-style 新入生特集号 学長挨拶 「このキャンパス=キャンプから世界へ」

2016年04月01日
明治大学 学長室

このキャンパス=キャンプから世界へ

 (welcome!)新入生の皆さん。入学おめでとうございます。明治大学の教員、アカデミー・スタッフそして在校生たちは、皆さんを歓迎します。もっと言えば、今年で創立以来135周年を迎える明治大学の歴史が、みなさんを歓迎しているのです。

 (大学創立)今から135年前に、明治大学の前身であった明治法律学校は、まだ20歳代の三人の法律家たちによって創立されました。パリ大学にも学んだ彼らは、官立の大学ではなく私立の大学を作り、一人一人の権利、自由、独立、自治を獲得するための教育を目指したのです。それは、まだ明治時代の封建的思考が強い時代において、画期的なことでした。この創立の歴史はその後にも伝わりました。

 (女性への開放)長く法律家になる道は女性に閉ざされていました。その窓を開いたのは明治法律学校でした。全国から法律家を目指す女性が明治法律学校へと汽車にのってやってきたのです。日本最初の弁護士も裁判官も検事も、すべて明治法律学校出身者でした。明治大学が自由の風をいつも社会に送り続けているのは、この歴史があるからです。
(多様性の大事さ)この明治大学が大事にしているものは、誰もがここでは可能性をもっていることです。男であれ女であれ、レスビアンもゲイもバイセクシャルも、その生きるあり方で差別されることはないのです。身体的であれ発達上のものであれその障害によって差別されることはないのです。

(この自由のキャンプから世界へ)大学のキャンパスcampusは、みなさんが世界へと歩みだすキャンプ(camp)です。英語でキャンパスとキャンプは同じ意味です。大学がキャンプであることに気づけば、大学が異なる人々が異なる場所から集まり、その生まれや人種を問うことなく、知的情熱にのみ動かされ、世界につながる場所であることが分かります。これからの大学生活をこのキャンプの可能性を全身で感じて、生きてください。そこに世界が待ち受けているからです。Good journey!