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駿河台キャンパスで劇団唐組の震災お見舞い公演「ひやりん児」が上演されました

2011年05月16日
明治大学

「唐組」迫力の舞台は観る者を力づけた「唐組」迫力の舞台は観る者を力づけた

終演後のアフタートークの模様終演後のアフタートークの模様

唐氏(中央)を激励する納谷学長(右)と土屋教務理事(左)唐氏(中央)を激励する納谷学長(右)と土屋教務理事(左)

駿河台キャンパスに唐組「紅テント」が出現した駿河台キャンパスに唐組「紅テント」が出現した

 明治大学は5月14日・15日の両日、駿河台キャンパスの陽だまり広場で、劇団唐組と水戸市芸術振興財団との共催により、東日本大震災お見舞い公演と銘打って「ひやりん児(こ)」を上演しました。

 今回の義援公演は多くの皆さまの共感を呼び、陽だまり広場に突如あらわれた紅テントには、2日間で延べ400人余りが来場。テント内は興奮と熱気で包まれ、観衆は校友・唐十郎氏(1962年文学部文学科演劇学専攻卒)の作・演出による「ひやりん児」の世界に引き込まれ、魅了されました。

 公演終了後は両日とも、唐氏と特別ゲストよる「アフタートーク」が行われました。
 唐氏の世界は、「荒廃した世界の中でも生きることや想像力の大切さを教え、震災後の困難な状況の中で明日を考えるための力になる」などと語られ、観劇した学生らをも力づけました。なお、興行収入の一部は東日本震災の義援金に寄付されます。


【唐氏による作品紹介】
 「ヒヤリンコ」はお豆腐を売る男の話です。そしてそのオトーフは、水槽の中でゆれる漂流体です。そして、それは求めてくるある人にしか売らないものです。
 その気配りは強く、東日本での大渦巻にさまよう人々の差しのべる手をも待っています。
演劇に何ができるかと言われるならば観客と追体験しながら、〈反映、虚構空間の設定、祈り〉を秘めて、夜の幕を切って、展開をお観せすることで、ありましょうっ。
 お茶の水の風に、紅テントは、ヒラヒラと手招きします。

唐十郎

◆観劇後の感想など
・正直、ワケがわからなかったけれども、『ワケわかんなくても引っ張る力』というものがあるんだなと認識を新たにしました。
(大学院文学研究科博士前期課程女子)
・役者さんの目が輝いていてすばらしかった。トークショーも時代を実感させる説得力がありました。
(校友女性)
・自分の立ち位置に自信を与えてくれました。『これ、間違っているかな?』と不安になる必要は全くないのだと価値観が変わりました。
(法学部3年男子)