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宮城・女川一中の生徒らが和泉キャンパスを訪れ震災支援へ謝意を表明

2011年07月15日
明治大学

支援への感謝を読み上げる女川一中の女子生徒ら支援への感謝を読み上げる女川一中の女子生徒ら

激励メッセージを記した色紙を生徒らに手渡す山泉副学長激励メッセージを記した色紙を生徒らに手渡す山泉副学長

 宮城県女川町立第一中学校3年生のグループ4名が7月7日、修学旅行の自主研修の一環として明治大学和泉キャンパスを訪れ、山泉進副学長(和泉キャンパス担当)を中心とする布施辰治研究グループがNPO法人を通じて行った震災支援に対して、感謝を述べました。

 宮城県女川町は明治大学出身の人権派弁護士・布施辰治に縁の深い地域でもあり、2007年をはじめとして過去3回にわたって、布施辰治について学ぶことを目的とした女川町の中学生を駿河台キャンパス明治大学史資料センターにて受け入れてきました。
 本年度は東日本大震災の影響により、新学期当日も大きな余震に見舞われるなど女川町立第一中学校でも混乱が続いたため、これまでのように生徒らが事前に布施弁護士のことを学んでから本学を訪問するスケジュールが確保できず、震災に対する明治大学の支援活動に対する感謝を述べることを目的とした訪問となりました。

 作文による謝辞を読み上げた生徒からは、「私たち女川一中の生徒みんなが、女川の復興を信じています」との力強いメッセージが寄せられるとともに、「再生・復興する新しい女川をデザインする」というテーマで各自が描き上げた、復興後の女川町のイメージ画も発表されました。
 山泉副学長は生徒らに、「『個』を大切に震災に負けず頑張ろう!」と記された色紙を手渡し、激励しました。励ましを受けて和泉キャンパスを後にする生徒たちには、ぎこちないながらも笑顔が戻っていました。

 女川町では、このたびの東日本大震災にて人口の1割弱を失い、家屋の流出や全壊は7割,企業や金融機関・行政機関も流出するなど、町の被災率は8割を超す壊滅的な打撃を受けました。女川町立第一中学校も一部建物が破損したものの、高台にあったため生徒は皆無事でした。震災後4ヵ月が過ぎ、震災の傷跡はいまだ大変深い状況ながら、復旧・復興に向けた歩みが始まっています。