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理事長年頭所感 本年も前へ、そして未来へ

2014年01月01日
明治大学

理事長
日髙 憲三

 年頭にあたり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。

 昨年は、グローバル時代の到来をより強く感じる年でした。大学は、国や企業から「グローバル人材の育成」という大きな、そして非常に重い使命を課せられており、本学でもこれに対する施策を講じてきました。中野キャンパスおよび総合数理学部の開設、グローバルフロントおよびアセアンセンターの竣工、学校法人国際大学との系列法人化協定の締結。新たな事業の展開や、教育・研究環境の整備は、明治大学の活性化に必要不可欠です。グローバル化の波は、教育、研究、そして経営に今後ますます影響を及ぼすと思われますが、世界に誇れる大学となるために、怯むことなく「前へ、そして未来へ」と、大学運営に取り組む所存です。

 さて、十年一昔という言葉がありますが、10年前の2004年、本学は情報コミュニケーション学部や法科大学院等の専門職大学院を設置し、以来本年まで3学部8研究科を開設いたしました。また、この10年で、中野キャンパスや黒川農場のオープン、付属高等学校・中学校の調布移転と、社会の変化とともに本学も大きく変化しました。しかし、今後の10年間はさらなる変化が待っており、大学の存在意義が問われる時代を迎えると予想しています。

 私は、本学が時代や環境の変化に耐え、永続的な発展を遂げるには、より一層、教育・研究の充実を図る以外に方策はない、という強い決意を持っています。教育、研究、そして、卒業生の活躍は、大学の評価に直結します。魅力ある授業や教育プログラム、企業や社会が関心を抱く先端研究、そして、個性溢れる学生や教職員、卒業生など、本学が有する知の財産、有形無形のコンテンツを世界に発信し、社会に必要とされる大学でなくてはなりません。

 そこで、私たちはガバナンスの強化に努め、財政健全化、中期計画策定、制度改革等の諸課題に真摯に取り組みます。そして、グローバル時代に耐えうる柔軟でしなやかな組織を構築し、教育・研究環境を整備します。いずれも重要かつ困難な課題ですが、これらの解決なくして明治大学の永続的な発展はありません。皆さま方におかれましては、今後とも本学へのご支援、ご協力を賜わりますようお願い申し上げます。

 結びに、新しい年の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。