体育会サッカー部所属でU-22サッカー日本代表の佐藤恵允選手（文学部4年）がドイツブンデスリーガ1部ヴェルダー・ブレーメンと契約を締結し、8月1日より同クラブに加入することが発表されました。このことを受け、明治大学は7月20日に駿河台キャンパス・紫紺館で記者会見を実施しました。
会見はサッカー部の井上優部長（文学部教授）のあいさつに続いて、栗田大輔監督が登壇。栗田監督は契約締結に至る経緯について、「海外でプレーしたいという強い意志、本人の思い描くビジョンに対して１番最短ルートはどこかというところから動き出した。今年2月にはドイツで練習に参加し、6月にオファーがあった。ブレーメンの監督・スタッフと何度も面談し、先方が佐藤選手をどのような選手として期待しているか、その考えなどについてたくさん話をした」と紹介。
さらに、佐藤選手については、「攻守にわたるハードワークや、ゴールに向かう突破力・推進力が特徴。パッション（情熱）があり、英語が話せてコミュニケーションスキルが高く、そういった面でも海外に向いていると思った」と太鼓判を押すとともに、「壁が高くなるほどそれを乗り越え、目の前のチャンスをつかむ何かを持っている選手。夢に向かって突き進んでほしい」と活躍に期待を込めました。
続いて佐藤選手から、同クラブへの加入について報告が行われました。「自分自身、明治大学への愛や思いは強く、副将として4年間明治で戦い抜きたいという思いがあり、インカレ後の1月からドイツにわたるという話もしたが、栗田監督から『この半年でチャンスをつかんで来い』と背中を押していただき8月から加入する決断をした」と加入時期について報告。さらに、「部員に退部を伝えた際には、自分も同期も泣いてしまったが、その姿を見てもっと頑張りたい、刺激を与える存在にならなければと思った」と振り返りました。
チーム加入後については、「U-23のチームからの加入だが、トップチームの練習に参加し、そこで認められてトップチームの中心選手となれるような活躍をしていきたい」と力強く目標を述べました。
その後、加入先クラブからのメッセージとして、ヴェルダー・ブレーメンのフットボール部門責任者クレメンス・フリッツ氏から寄せられたメッセージの日本語訳が読み上げられました。
同クラブへの加入に伴い、佐藤選手は7月末をもって体育会サッカー部を退部し、新たな環境に飛び込みます。大学には在籍を続け、2024年3月の卒業を目指します。
佐藤選手の今後の活躍にご期待ください。
クレメンス・フリッツ氏のメッセージ全文（日本語訳）
このたび、Kein Sato をヴェルダー・ブレーメンに迎えることができ大変嬉しく思います。
Keinはヨーロッパのプロフットボール界において、決して広く知られた存在ではありませんでしたが、我々は日本代表での彼のパフォーマンスに注目し、ずっと追いかけてきました。
Keinは「フィジカルの強さ」と「運動量」に優れているだけでなく、「高い機敏性」で相手を翻弄することができる選手です。
このような有望な22歳の選手を獲得できたことに、我々は、とても嬉しく、気持ちが高ぶっています。
そして、Keinがクラブの力になってくれることを確信しています。
ヴェルダー・ブレーメン フットボール部門責任者
クレメンス・フリッツ
「チームの中心選手となれるような活躍をしたい」と述べる佐藤選手
「夢に向かって突き進んでほしい」と述べる栗田監督
