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プレスリリース

東京の真ん中で“古墳の中”を体感しよう 白鳥塚古墳石室ヴァーチャル体感ゾーンを特別設置!明治大学博物館特別展示室 特別展「ウィリアム・ガウランドと日本の古墳研究」会期:10月13日(土)~12月2日(日)会期中無休

2018年09月11日
明治大学

東京の真ん中で“古墳の中”を体感しよう
白鳥塚古墳石室ヴァーチャル体感ゾーンを特別設置!

明治大学博物館 特別展示室
特別展「ウィリアム・ガウランドと日本の古墳研究」
会期:10月13日(土)~12月2日(日)会期中無休
明治大学博物館(東京都千代田区神田駿河台)では、来る10月13日(土)から12月2日(日)まで特別展として「ウィリアム・ガウランドと日本の古墳研究」を実施。コレクションを収蔵する大英博物館の全面協力により資料が里帰りするほか、彼の研究にゆかりのある白鳥塚古墳(兵庫県宝塚市)の中の石室を再現したヴァーチャル体感ゾーンも特別設置します。

大英博物館の全面協力で、古墳出土資料が130年ぶりの里帰り

日本アルプスの命名者としても知られる英国人技師・ガウランド(William Gowland,1842~1922)は、明治4(1872)年に来日、大阪・造幣局に勤めながら数百基に及ぶ日本各地の古墳を調査し、精密な測量図や写真などの記録に基づいた研究論文を帰国後に発表しました。彼の研究は、日本の古墳研究の先駆けとして高く評価されながらも、全体像はベールに包まれたままでしたが、ガウランド・コレクションを収蔵する大英博物館の全面的な協力を得ての、日本はもとより英国でも公開されていない貴重な資料を基に特別展が実現しました。
 
展示はガウランドが収集した古墳出土資料や、彼が作成した調査図面。そして幕末から明治維新期の日本に駐在、多くの歴史的事件に直接関係した外交官で日本学の研究者アーネスト・サトウら当時の研究者との交流を示す手紙、古墳を撮影した写真といった資料に国内の関連資料を交え、最新の研究に基づいたガウランドの古墳研究の実像に迫ります。

古墳の中を歩くヴァーチャル体感ゾーンを特別設置

また会場内には、白鳥塚古墳の石室を体感できるコーナーも設置。ガウランドの研究を追体験する場としてはもちろん、今、折からの若い女性も巻き込んだ古墳ブームの中で、古墳ファン同士の交流や、教科書でしか触れたことのなかった多くの方々に興味を持っていただくきっかけにつながればと考えております。東京の真ん中での、たった50日だけの古墳体験をぜひお楽しみください。

実施概要

入場料 ¥300(明治大学の学生・教職員、明大カード会員、明治大学リバティアカデミー会員、明治大学博物館友の会会員は会員証等の提示で無料。一般の高校生以下の生徒児童および引率者、障がい者手帳等をお持ちの方と介助者の方も無料です。)
会場 明治大学博物館 特別展示室(明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン地階)
開館時間 10:00~17:00(入室は16:30まで)
主催 明治大学博物館
協力 日英共同研究グループ Gowland Project
後援 朝日新聞社
助成 芸術文化振興基金助成事業

関連講座

明治大学リバティアカデミー連続講座「考古学ゼミナール」
「ウィリアム・ガウランドと古墳研究-大英博物館に残された“学術の遺産”」
近年の学術調査によって明らかとなった成果をもとに、大英博物館というタイムカプセルに残されたガウランドの「学術の遺産」を読み解きます。
全4回シリーズ、10月下旬~11月の金曜日18:00~20:00 受講料:5,000円
講師:忽那敬三(明治大学博物館学芸員)、一瀬和夫(京都橘大学教授)ほか
講座の申込み・お問い合わせ:明治大学リバティアカデミーホームページ https://academy.meiji.jp/course/detail/4423/

学芸員によるギャラリー・トーク

開催日:10月13日(土)、10月28日(日)、11月3日(土・祝日)、12月1日(土)
開催時間:13:00~13:45 集合場所:特別展示室※参加無料・事前申し込み不要。

学会発表時に制作した五条(見瀬)丸山古墳の図面(19世紀末)五条(見瀬)丸山古墳(畝傍陵墓参考地)は日本最大の横穴式石室をもつ奈良県最大の前方後円墳で、全長は310mに達します。被葬者は欽明天皇など当時の最高権力者級の人物が想定されています。天皇陵と横穴式石室に高い関心を持っていたガウランドは、この古墳についても実地に調査し論文で言及しています。この図は帰国後にロンドンの学会発表時に制作されたとみられるもので、全長は5mに及びます。実物が展示されるのは国内外通じて初めてのことです。学会発表時に制作した五条(見瀬)丸山古墳の図面(19世紀末)五条(見瀬)丸山古墳(畝傍陵墓参考地)は日本最大の横穴式石室をもつ奈良県最大の前方後円墳で、全長は310mに達します。被葬者は欽明天皇など当時の最高権力者級の人物が想定されています。天皇陵と横穴式石室に高い関心を持っていたガウランドは、この古墳についても実地に調査し論文で言及しています。この図は帰国後にロンドンの学会発表時に制作されたとみられるもので、全長は5mに及びます。実物が展示されるのは国内外通じて初めてのことです。

(左)伝埼玉県出土の女子埴輪(6世紀)※展示はレプリカ 長らく大英博物館日本展示室の入口に展示され、「顔」ともなってきた埴輪。ガウランド・コレクションを代表する門外不出の資料ですが、3次元計測データをもとに、精巧な複製レプリカの制作と展示が初めて実現しました。(Gowland Project提供)(右)伝群馬県出土の装飾付台付壷形土器(6世紀)壷の上部に鳥や馬、鹿の小像があり、古墳時代人の世界観の一端が表現されているといわれる土器。関東地方での出土が極めて少なく、西から伝わった古墳文化を考えるうえで貴重な資料です。日本初出展。(Gowland Project提供)(左)伝埼玉県出土の女子埴輪(6世紀)※展示はレプリカ 長らく大英博物館日本展示室の入口に展示され、「顔」ともなってきた埴輪。ガウランド・コレクションを代表する門外不出の資料ですが、3次元計測データをもとに、精巧な複製レプリカの制作と展示が初めて実現しました。(Gowland Project提供)(右)伝群馬県出土の装飾付台付壷形土器(6世紀)壷の上部に鳥や馬、鹿の小像があり、古墳時代人の世界観の一端が表現されているといわれる土器。関東地方での出土が極めて少なく、西から伝わった古墳文化を考えるうえで貴重な資料です。日本初出展。(Gowland Project提供)

お問い合わせ先

内容に関するお問い合わせ

明治大学 博物館事務室
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 アカデミーコモン地階
TEL:03-3296-4448
http://www.meiji.ac.jp/museum/
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)

取材に関するお問い合わせ

明治大学 広報課
TEL:03-3296-4330

Email:koho@mics.meiji.ac.jp