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プレスリリース

エレキソルトの開発・事業化と減塩推進が第12回 技術経営・イノベーション大賞 選考委員特別賞を受賞

2025年03月25日
明治大学

エレキソルトの開発・事業化と減塩推進が
第12回技術経営・イノベーション大賞 選考委員特別賞を受賞
明治大学(学長 上野正雄)総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室と、キリンホールディングス株式会社(社長 COO 南方健志)は、世の中を変革する優れたイノベーション事例を表彰する「第12回技術経営・イノベーション大賞」(主催:一般社団法人科学技術と経済の会)において、エレキソルトの開発・事業化と減塩推進が選考委員特別賞を受賞しました。

受賞テーマ

エレキソルトの開発・事業化と減塩推進
 

受賞のポイント

 
∙ 電気味覚の技術を活用し、減塩食の塩味とうま味を増強する食器型デバイスであり、使いやすいスプーン型にすることで、通常の食器と同様の使い方で減塩に取り組むことを可能としました。
∙ 塩分の過剰摂取は国民全体の課題であり、このデバイスを使うことで塩分摂取量の削減や生活習慣病の予防に繋がる可能性がある点が評価されました。

受賞者コメント:明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科教授 宮下芳明


 
技術経営・イノベーション大賞 選考委員特別賞を受賞して光栄に思います。今回の受賞は、電気で味覚を制御するアイデアと、それを産学連携によって社会実装につなげた取り組みをご評価いただけた結果だと受け止めております。 今後もさらなる改良・展開を図るとともに、電気味覚技術の新たな可能性を開拓し、幅広く「食と健康」に関わる様々な課題解決に取り組んでいきたいと思います。共に挑戦を続けてきたキリンホールディングスの皆様をはじめ、ご支援くださった全ての方々に心より感謝申し上げます。
先月『13歳から挑むフロンティア思考』という著書を出版し、エレキソルトの着想から社会実装に至るまでの物語と、それを支えた思考法をまとめました。この思考法が活用されることによって、他大学や他企業においても、イノベーションを起こす一助になればと願っています。

 

「エレキソルト スプーン」について

エレキソルト は、塩分を控えたスープやカレーなどの食事をおいしく楽しめるように、微弱な電流の力で減塩食品の塩味やうま味を増強注1する食器型デバイスです。
明治大学の宮下芳明研究室は、2019年よりキリンホールディングス株式会社と共同で減塩食品の塩味を増強する独自の電流波形を開発し、この技術を搭載した食器型デバイス「エレキソルト スプーン」がキリンホールディングス株式会社にて2024年5月より販売されています注2

写真:キリンホールディングス提供

第3回神経刺激インターフェイス研究会(2023年3月)「減塩食品の塩味を強める電気味覚波形がうま味に与える影響」体感には個人差があります。また、料理によっても感じ方が異なる場合があります。

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参考:第12回 技術経営・イノベーション大賞 ニュースリリース URL: https://www.jates.or.jp/dcms_media/other/12th_Tech_and_Innov_Award.pdf
(2025年3月25日(火) 一般社団法人科学技術と経済の会より配信)


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